ワンダー・ボーダー 【電子限定特典付き】
」のレビュー

ワンダー・ボーダー 【電子限定特典付き】

上田アキ

春夏秋冬全員の幸せを願う

ネタバレ
2026年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ オーバー・スコールを先に読了。
和秋とやらがどんな男なのか見に来た😤
でも試読の時点であのゆるさが既に印象悪くてですね、別れの回想シーン読んだ後で尚更思った。再会の仕方が偶然ってダメでしょ。別れた理由が洋春の気持ちを優先したからで実はずっと好きだったのなら、何とか探し出して自分から会いに行くだろうに。そんな彼と再会したその日にHしてしまった洋春も、夏朗さんを思い出すコマが一つもないの?と悔しいやら悲しいやらで泣きたくなった。
というわけで途中までの印象は和秋はもちろん2人共に悪過ぎだったんだけど…何でなの、先生の腕ですかね、洋春の心情を追っているうち、認めたくなかったけど私…和秋と幸せになって欲しいって思ってた…。
それぞれの恋人に別れを告げた時、この時点で2人が何の口約束もしていないという事実が私の中では大きかった。しかも洋春は和秋との未来も諦め、でも自分の気持ちに気付いてしまったから夏朗に別れを告げた。一人に戻る覚悟で。
反対に必ず洋春を奪う決意を持って冬子と別れた和秋。
別れに無傷はまずあり得ない。必ず誰かは傷付く。でもそんな経験が無い人ってどれくらいいる?私も経験あります。洋春みたいなことはしてないけど傷付けたことも傷付けられたことも。
世の中にはもっとズルい人はいるし、私はどちらも一応最後は筋を通したと思うのです。ただ初日からH、その後も流されるまま浮気をし続けたのが嫌悪感満載だったのと、それぞれのお相手がいい人過ぎたこと、これらが2人憎しに繋がってた。

夏朗さんは本当に優しい人ね。洋春と和秋の視点で描かれているから夏朗のモノローグ等は無い。
でも公園に呼び出されるまで一人でどれだけの葛藤と闘っていたか、想像するだけで泣きたくなる。
私は本作を読んで洋春は何てもったいないことしたんだとベロ出してやる準備が出来てたんですよ。でも読後の気持ちは違ったな…。
夏朗さんは理解あり過ぎの優しい大人の男性だけど、洋春との恋はここまでだったんだなって。奪い返す方法が分からなかったと我武者羅に動くことはしなかった。
和秋はもうこういう人で、洋春はこういう和秋に惹かれている。これが理屈では説明出来ない恋というものなのでしょう。
最推しの夏朗さんを泣かせたんです。同じ過ちを繰り返すなら今度こそ許さない。でももうそうならないと思う。
失恋と復縁の物語として傑作だと思いました。
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!