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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • フリップ・フリップ・スローリー

    オオタコマメ

    海が綺麗で良い話です
    ネタバレ
    2024年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 図書館職員の萩原と、図書館利用者であるヤブミとが出会ってから結ばれるまでを描いた作品。1巻完結。
    作品は余白を感じさせゆっくりと時間が流れるような雰囲気を持っているが、実際のストーリー展開は無駄がなくテンポが良い。例えば、2話目冒頭で海辺へのドライブを約束した次のコマでは、すでに車内の描写に移っているなど。
    また、風景に意味を持たせた描写も明確だ。2話目でヤブミが萩原からの好意を恋愛感情ではないと否定する場面では、2人が車を停めている駐車場のアスファルトがひび割れ、夕陽が海に沈んでいく。
    話の展開それじたいはよくあると言ってしまえばよくあるのだが、それらの見せ方がとても上手いと思う。
    ヤブミは萩原との関係性を進展させることには積極的でなかったが、最終的に運転免許も取得し(嬉しそう)、地元に残って前向きな将来を予感させる終わり方も好ましい。
    マンガ作品であるためモノクロだが、海や空の青さや光のあたたかさが目の前に広がるような作品だ。
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  • きみとハムハムしたいのだ! 【電子コミック限定特典付き】

    町子

    恋と書いてハムハムと読む
    ネタバレ
    2024年2月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 男子高校生がハムスターに変身するという特殊な設定を受け入れさえすれば、楽しく読める作品です。
    ハムスターがとてもかわいい。本作品はこの一言に尽きると思います。商業BLでハム化する男子を全面に取り上げた作品は珍しく、独特な世界観を見ることができます。
    特に凝ったストーリーでもないですが、ハム化する男子のお家に行ったり、当て馬的ポッと出の女子(ポ女)が登場したり、遊園地に行ったりと、いろいろなシチュエーションが詰め込まれているので、なんだかんだでひと通り楽しめます。
    主人公は相手がかわいいハムスターだから好きなのか、それともちゃんと人として好きなのか、という点もしっかりと押さえられており、好感が持てます。
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  • ぬるぬる宇宙人との邂逅 【電子コミック限定特典付き】

    河合あめ

    ほっこりしつつテンポが良い
    2024年2月9日
    あまり深く考えずに読むとすごく楽しめる。
    ぬるぬる宇宙人て何なんだよ、と思うが、ぬるぬるだけどかわいらしいし、ブクブク喋ったり、嬉しい・楽しいと光ったりする設定など、他のBL作品ではあまり味わえないおもしろさがある。
    基本的にコメディ要素が多く、ほっこり系の作品。宇宙人に気を取られて忘れがちだが、絵や台詞もすっきりしていて読みやすい。
  • オールドファッションカップケーキ

    佐岸 左岸

    おしゃれすぎてこわい
    2024年1月25日
    作品全体が持つ雰囲気はとてもおしゃれ。
    だが、文字が多いわりにたいしたことが書かれているわけでもなく、2回目以降ストーリーがわかった状態で読む際には文字を追うのがダルくなるほどである。
    コマを小さく使っているのも気になる。このコマ割りによって作品のおしゃれ感が増している面もあるのだが、文字の多さと相性が悪い。特に、縦に長いコマの使い方があまりなされないため、窮屈な印象を受ける。
    新たに恋愛を始めたカップルの葛藤も含めた日常を描く作品だが、おしゃれ感にあふれ過ぎて日常がわからなくなった。
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  • 先生、その恋 死んでます。

    志々藤からり

    軽快・軽妙で味わい深い
    2024年1月25日
    ストーリー自体は決して軽いわけではないが、セリフ回しがテンポ良く軽妙です。だが、その内容は奥深いものがある。起承転結に応じて、主人公2人の心情のゆらぎも分かりやすく描かれていると思います。恋愛関係の始まりがやや唐突な感は否めないが、タイトルにある「死んでいる恋」を乗り越えていく過程(書けなかった小説が書けるようになる過程でもある)は、あたたかく見ることができる。
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  • 気まぐれなジャガー【単行本版】

    ウノハナ

    おもしろいのだが…
    2023年5月13日
    ストーリー自体は、主人公たちの過去と現在を往復しながら、膠着気味の現状を徐々に前進・展開させていくという、ややベタですがおもしろい内容です。4巻完結ですが中だるみ的なものもなく満足度も高いと思います。
    作中ではロックミュージックがちゃんと流行っているようで何よりです。
    ただ、ロックバンドの話なのですが、彼らがどのような音楽をやっているのか、いまいちよく分からず困惑しました。
    こればかりは気になります。
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  • 恋が満ちたら

    上田アキ

    幸福度高めでありがたい
    2023年5月13日
    要らぬストレスを感じることなく読める作品です。幸福度高めだと思います。
    両者すれ違いはあるものの、大人の対応で万事解決。素敵です。
    劇的なストーリー展開などはなく、基本的に二人が仲睦まじくしており、癒されます。
    フィクションであれなんであれ、誰かが幸せそうにしている様を見られるのは大変良いことだと思います。
  • 25時、赤坂で

    夏野寛子

    絵が綺麗、あと睫毛もすごい。
    ネタバレ
    2022年12月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読みました。以下4巻の感想。
    1〜3巻とは異なりお芝居の場面がほぼない分、主人公2人の大学生頃のエピソードや、家庭環境の描写が主軸です。これによって、以前から2人が互いに互いを気にしていたことがよくうかがえ、1巻の展開が決して唐突なものではないと納得できました。学生当時、互いに一緒に芝居をする夢を見ていたことや、どうしても容姿が注目されがちな羽山の芝居を好きだという白崎、その白崎に対して、羽山も一種の憧れのような気持ちを抱いていたエピソードが印象的です。
    相変わらず絵は綺麗で、特に睫毛のバサバサ感に見入ってしまいます。全体として落ち着いたストーリー展開も良いと思います。
  • ポルノグラファー 単行本版

    丸木戸マキ

    面倒で目が離せない嘘の数々
    ネタバレ
    2022年12月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリー展開が良い作品だと思います。登場人物(ほぼ3人)の人物描写も丁寧です。
    木島の嘘が少しずつ明るみになっていきますが、最大の嘘に久住が気づいたことに関しては、彼が木島の作品をきちんと読んでいたためで、この点から久住の木島に対する好意とそれ故の動揺がよく感じられます。
    嘘のバレ方も、大きなものから小さなものまで、いろいろあって面白いです。
    木島は大嘘つきですが約束は守る人物で、何のために・誰のために書いているのか分からなくなってスランプに陥った木島が、久住のために再び筆を取ることができたというラストは、なかなか感動的です。
    好青年だが少しマニアックな性癖の久住と、癖のある木島とのやりとりも見所だと思います。
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  • 僕らのミクロな終末

    丸木戸マキ

    終末に向かう人々の機微
    2022年12月6日
    いい意味でビデオスルー作品的な雰囲気の終末ファンタジーBL。多少ぶっ飛んだ世界観を受け入れられれば、おそらくは楽しく読めるはずです。
    終末なだけあって全体として重さ・暗さが基調にあり、登場人物もそれぞれ暗い経験を抱えていますが、一人明るい男子によっていろいろな意味でとても救われます。
    少し特殊な設定で、別にBLでなくてもいいのではないか、という疑問が一瞬頭をよぎるのですが、主人公たちの一筋縄ではいかない恋愛感情が絶妙に絡まってストーリーが展開してゆくため、やはりこうでなくては、と不思議と納得しながら読むことができました。
    設定に注目しがちですが、登場人物の心情の機微もよくわかる作品です。
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  • アンチロマンス

    日高ショーコ

    関係や感情の変化の描写が良い
    2022年12月6日
    主人公たちのなんとも煮え切らない関係のもどかしさを楽しむ作品だと思っています。2巻で完結の比較的コンパクトなストーリーで、煮え切らないながらも両者の関係は刻々と変化しますが、感情の変化が丁寧に描かれています。恋愛に限らず、自分や他人の感情を整理したり察知したりするのに難儀する人は特に、共感できること多々かもしれません。
    主人公たちを取り巻くサブキャラクターも個性的でおもしろい。物語を進める上でも大切な役割を果たしています。
    言わずもがなですが絵も綺麗です。
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  • 純情でなにが悪い

    冬縞しぐれ

    よくまとまっている作品
    2022年11月30日
    起承転結が明確でテンポ良く進み、まとまりのあるお話だと思います。全体的に明るい作風で、各キャラクターも魅力的です。それから、絵がとても綺麗で読みやすいです。
    ただ、よくまとまり過ぎているがために、おもしろみにやや欠ける感があります。言うなればベタなのです。ひねりのある設定や、ひとくせあるストーリー展開等を好まれる方にはあまりお薦めしません。
    とは言え、あまり難しいことを考えず、分かりやすく1巻で完結する今どきの佳作を読みたい、といった際にはうってつけだと思います。