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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)
タイトルからきっと苦しい読み物になると2025年3月13日分かっていた。
ページをめくる度に見知った土地、慣れ親しんだ方言を読むたびにそこに住む同郷の人々があの日直面した事を知ると作者同様震えた。
霊体験と聞くと怖いものと思いがちだが、遺された人々に
とって未来を生きる糧になるのだと知った。
あの日亡くなられた方の御冥福を祈ると共に、ご家族が少しでも心穏やかでいられますようにと、願いながら読み進めた。
私は地元が宮城県ではあるが、上京していたので被災を免れた。他人事ではない、たまたま生きているだけだ。
あとがきにあるように、苦しい読者だった。
忘れてはいけないと、あの日逝った方々が願ってやまない未来を生きている私は強く思う。忘れてはいけない。いいね
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ありがたいな。2024年2月15日被災地出身の者です。
プールサイドでのお話や祈る人々に涙が出ました。
あの日からもう13年が間もなく立ちますが、亡くなられた方々のご冥福を願っては止みません。
彼等が少しでも苦しみから解放されて、心安らかでいれるなら、生き残った者としても救われる気がします。
私には視えないので、描いて伝えて下さってありがとうございます。いいね
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なんだろう2023年10月2日ただ行きあっただけで人生を変えてしまう関係ってあると思うんだ。
家族でなくても、血が繋がってなくても。相手を大事にただ思う。想う。
それはただの愛で、ただ愛って言うと何か言葉が足りないけど、でもきっと替えがたいもので。
主人公の一人の名前は朝だけど、夜にゆっくり作者の紡いだ言葉を噛み締めながら読んだ作品だった。
言葉選びが秀逸で、登場人物に寄り添ったり時に突き放したり、主人公の一人が作家という内容的に作者がきっと大事に温めた作品なのかなと読んでいて思った。
朝の孤独が砂漠のイメージ、よく解ると思いながらも読んでいた。
朝の砂漠にどうオアシスが訪れて、槙生との関係がどう変化していったのか、続きを読みたいなと思いつつ彼らのこの先に幸あれと願わずにはいれない作品だった。いいね
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演技からではなく、2021年4月19日ユーチューブの中村さんちから入った中村倫也。
何だ、このオモロイ人は。
彼の動画で観る、熟考されながら繰り出されるクスりと笑える言葉選びが好きで買ってしまった本書。
たくさん考えられ、咀嚼された生の言葉が並んだエッセイ。いいね
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