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今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


投稿レビュー
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何らかの形で報われ讃えられて欲しい2023年2月2日ノンセクシャルという、LGBTに比べるとまだ認知や理解の低いセクシャリティがテーマになっています。表現が妙に生々しいというか、フィクション感がなかったのですが作者の実体験を元に描かれていた事をあとがきで知り、あ〜なるほど!と。BLにおいて花形であるラブシーンで、なぜ攻をこんな気味悪く表現するのか不思議だったのですが、それは後に受の視点によって描かれ明かされていき、ああなんて難儀なんだ…と二人を想い泣きながら読みました。これを作品として発表する事は、勇気の要る作業だったのではないかなぁ。どうぞ理解が深まりますように。
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悪い男は魅力的2020年9月29日攻めが障碍者で先天的に片方の前腕が欠損しているという、BLでは初めて見る設定でした。障害者が主人公のBLもチラホラありますが、私が見た多くは健常者とあまり変わらない容姿でラブストーリーの邪魔にならないようなキレイに描かれたものばかりだったので、きちんと障害の部分をぼかさず描こうとしてくれたたなと先生にまず拍手。BL的には結構珍しい個性がある上に、した睫毛バサバサの眉毛ギューン!な顔面癖つよ兄さんな攻。ただのスパダリのようで絶妙に飄々としていて時折アングラな表情もチラつかせる。そのギャップが小憎たらしい程魅力的でどんどん惹き込まれてしまいます。受けの翻弄される姿にハラハラしながら終始テンポ良く読めました。こちらの作者は人物の背景についてあまり詳しく説明しない作風ですが、そこがまた良し。じっくり読んでいるとキャラクターの行動や言動からぼんやりとそれらが窺い見えてきて、味わい深いです。
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