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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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詩としてだけでなく2019年4月9日題名の『アメニモマケズ』と聞いただけで、ああ、となって、勝手に口ずさみたくなる。
解説で宮沢賢治の弟、『宮沢清六』さんがこう書いていたのを思い出す。
「冬の寒い夜、菩提寺だった安浄寺の報恩講で、兄が絣の着物を着て、行儀よく膝を揃えて老僧の説教を聴いていた姿などが思い出される。“表面陽気に見えるところもあったが、小さい時から、何ともいえぬ哀しいものを持っている兄”であった。父は、このことについて『賢治は前世に長い間、諸国を巡礼して歩いた宿習があって、小さい時から大人になるまでどうしてもその癖がとれなかったものだ 』と、話していた。」
「大正十五年三月、兄は農学校教師をやめた。生徒に農村に帰って立派な農民になれと教えながら、自分で学校教師をしているのは心苦しい。農民と一緒に苦しんで実際に土を掘ろう、というのがその考えであった。」
『アメニモマケズ』は、死後発見された手帳の中に書かれていたものらしいが、いろんな形で、のちの世代の人達に知られているというのは、凄い、と私は思う。いいね
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