ネタバレ・感想ありこのよのはじまりこのよのおわりのレビュー

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江戸時代、明治時代の背景。オムニバス
2024年8月15日
佐根市×善介
女形の役者と手習い所の先生。バックで目交いがいやらしくあるのはこの2人だけです。
他の作品は、ランデブーだっだり、身請けされたり。
陰間っていう感じじゃなくて、庶民のBLです。
名オムニバス
2023年9月8日
この方のヤクザ物もコメディ路線もBLじゃないのもどれも相当好きなのですが、失礼ながら時代物がここまでしっくりくる方だとは思ってもいませんでした。これ、本当に最高です。私がこの方の作品が好きなのは出てくる男性陣だけでなく、女性もいい女だというところもあるのですが、このオムニバスにもいい女が出てきます。とにかく最高の群像劇だと思います。オススメです。
奥ゆかしき良き時代
2023年2月8日
ショートショートほどのとても短いお話がいくつか詰まっているのですが、どれも驚くほど印象深くて素敵なお話ばかり!寄せる想いを内に秘め、奥ゆかしくありながらも芯の通った男性をたくさん拝むことができます。互いの想いを探り合うやり取りに男性の色気もすごく感じます。表題作の十年後を描いた「おまえ百まで」善介の妖しい魅力にもすっかり参りました。
江戸明治大正昭和
2022年3月19日
短編集です。もうね、表紙からいいですよねこれ。
タイトル通り、江戸後期から昭和初期を舞台に、女形の役者、吉原の番頭、火消し、早世の学生、華族などなど様々な男同士が愛し合う話。
表題作から引き込まれてしまい、途中からぼろぼろ泣いていました。「カラスの名前」はまんま文学ですよね。
好きだったのは「カムバック・スイート・ホーム」。
どの作品もこの時代、この状況でなければ有り得ない男たちの関係性がいい。
星5つじゃ足りませんね。
せつないなぁぁぁ
2022年3月8日
この作家さんのお話は読んでいて心がざわつきます。せつなさで泣きそうになったりします。こういうのを病みつきになるっていうんでしょうね。
時代物だからと敬遠するなかれ
2022年2月6日
しみじみと心に沁みる話ばかりで、とてもよかったです!エッチなシーンは割と淡白ですし、絵柄もお話も淡々としているのですが、読後感もよく、読んでよかったなと思える作品群です
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短編だからこそ強く生きてくる作者様の味
ネタバレ
2022年2月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 江戸、明治、大正、昭和と、その時代時代に生きた男男恋物語の短編集です。
いずれも粋なセリフ廻しと、その時代に即した言葉がカッコ良いです。。。

○表題作2篇と巻末の「おまえ百まで」女形と手習いの先生との幼馴染みCPのお話。最高な男前受けがここに居ます!
○「硝子哀歌」忍れど色に出りけり…なお話。脇キャスの粋な計らいが良いのです。
○「いずみの如く、」短いながらも「欲」がテーマの鮮やかなお話。この先生の描く脇の女性は本当に魅力的です。
○「カラスの名前」一番好きなお話です。3人の、節度や常識や思いやりの、その奥の根っこの強い思いが垣間見えて泣いてしまいました。
○「カムバック・スイート・ホーム」東京タワーが建築途中の、まだ東京の空が広かった最後の時代。ノスタルジックでありながら前向きな空気の中で、主人公の言う「好きな男に好きになってもらうにはどうしたらいいのかな」という、BL永遠のテーマに、腐沼の原点に還らせてもらいました。
○「龍の引越」江戸の華である火事を消す、花形職業の火消しの、そのまた花形の纏持ちしかもノンケが、陰間茶屋で念者を買わざるをえないという設定だけで滾ります。タイトル!上手い!
。。。。。

どのお話も作品自体に変な駆け引きが無く、自然に言葉と絵を紡いだ結果の感動、という趣がありました。これは作者様の素晴らしい持ち味で、短編だからこそ生きた美点だと思います。
また、BLでここまで女性を絡ませてしかもカッコ良いと思わせる作風も貴重だと思います。。。

エロは少なめでした。
短編集なのに短編集にあらず
ネタバレ
2022年1月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編集…なんですが、なんだろ、一作品一作品がかなり読みごたえがあって、短編なのに短編な気がしない短編集。「すごい」いえ「上手い」の一言です。
心の機微に重きを置いた作品ばかりです。致してる場面はほとんどなくて、主人公2人の繊細なやりとりに心を揺さぶられます。時代が現代でないところも、雰囲気があって良かったのかも♪
個人的、ベスト作品は表題作。女形の役者と手習いの先生の幼馴染みの2人のお話。飄々とした先生が、これがなかなかに曲者だった(笑)
この2人、巻末に再び登場するのですが、その際、曲者先生(←個人的感想)が恋人に「仕返し」をするんですね。自分の嫉妬をあからさまに出すことはせず、スマートに相手をやり込め釘をさす方法が、なんとも粋。塩梅とは。う~ん、「上手い!!」と。落語じゃないけど、思わず膝を打ちそうになりました(笑) 食えんなぁ~この先生(笑)
私は、この作品がとても気に入ったので、この作品に出会えたことで買った甲斐がありました(^^)
他にシンデレラのお話や将棋のお話も好きでしたが、少々悲しいお話も中にはあり。ちょっぴり涙し…。
でも、基本、ハピエンです!
「もっと読みたい。続編プリーズ」の短編もある中、こちらはこれで完璧と言いますか。続きを希望するより、余韻を大事にしたいと感じる結末ばかりで。そこもまた「すごい」と思いました(^^)
全作品を通して、殿方たちに並び輝いて見えたのが、女性陣。各作品に登場する女性が、強い。カラッとしてて、芯があって。表情にも言葉にも惹かれます。まさに主人公たちの「背中を押して」きた女性たち。その心意気とキップの良さに痺れます!
恋愛が沁みる
2022年1月16日
「傘を持て」から作家さん買いしました。
あえて行為に重きを置かず、人情の機微をうがつあたり、非常に表現力に長けまた勉強熱心な作家さんだと思いました。創作(嘘)は真実と嘘の塩梅で良し悪しが決まるものですが、まさに極上。繰り返し見る価値ありです。
手元に置きたいので単行本も買いました。
作家さん買いで初見以外で報われた感があったのはBL作品では初めてです。
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時代ものBL短編集
2021年2月6日
作者買いです。「傘を持て」でストーリーの上手さに惚れたのです。
短編集です。
江戸時代から昭和の戦後まで、時代ごとにBLが描かれています。
1つ1つがとても素晴らしい。
BLのキモは恋愛であって、濡れ場ではないことがよく分かります。
艶や色という言葉が使いたくなる1冊です。
しっとりとした作品をお探しの方にお勧めします。
素晴らしい
2017年8月4日
心に響くいいお話ばかりでした。時代物ですがその時代時代の難しいことは描かれていないので小難しくなく読めます。時代背景上、人物の髪型が同じで描き分けが分かりにくいお話もあります。とてもいい短編集でした。
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全ての結末が良かった
2017年3月31日
半額の機会に作家さん買い。かつ最近百と卍を読んで芽生えた江戸欲を満たしたくて。

江戸時代が3作品、明治から昭和迄を1作品ずつ収録。短編だからと購入後回しにしていたの軽く悔やむぐらい良い作品ばかりでした。
時代物といっても小難しくは無く、一般的に皆がイメージする其々の時代の雰囲気の作品ばかりなのも読み易かった要因かも。

全体的に話にピリッと痛いテーマはあるのですが暗いままで終わるのが一つも無くてそこが良かった。短編特有のもっと続きが読みたい!な物足りなさは無く、余韻を残しながらもうまく纏まっています。短編で星5って中々付けにくいですけど結末の良さに。

後書きで「なんちゃって時代物として読んでね」と作者さん謙遜されてますが、詳しい方でもあんまり違和感は感じないんじゃないかな?と全然詳しくない私は思いました(^^)
いい話多過ぎ
2017年3月27日
ツライ思いや、報われない思いや大好物ばかりでした。もちろんハピエンも。無理矢理くっつけるとかないから、甘々ではないけどリアルで胸にくる。無理矢理盛り上げようとかなくて、淡々とした中に情が流れてて気付くと夢中に。本当にあった話だと言われても疑う事ないと思う。沢山あって得した気分です。
短編集
2025年2月24日
どのお話しも素敵でした。時代ものが読みたくて購入しましたが、この先生の作品の中でこれが一番好きですわ。恋って簡単なものばかりではないですね。相思相愛でも芸の為にはスパイスが必要だったり、好きな人の本当の気持ちに気付いてしまったり。悲しい別れもあるかもしれないけど、でも恋ってどれも美しい。
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時代もの短編
2022年6月18日
時代もの短編で6つのカップルのお話です。
1歌舞伎役者×手習塾の師匠、
2華族?×婚約者の弟、
3遊び人の若旦那×吉原の番頭、
4若くして兄を亡くした弟×兄の恋人、
5昭和初期頃のお互い家族を亡くした幼馴染同士、
6江戸時代の火消し×臥煙。

ひとつひとつは短いのに、ギュッと詰まった深みのあるお話たち。
それぞれのキャラがその時代をちゃんと生きてるというのかな。
作品に描かれていない部分で、
ちゃんと前後の物語を背負っているのが良いです。

王道BLとはほど遠いので好みが分かれそうですが、
根っこに芯が通ったような、粋な性格のキャラたちの
動きに思わず引き込まれます。

★4と5の間くらいです。
総196ページ。
どの話も
2021年4月28日
古い時代の話です。短編でそんなに絡みはありませんでしたがどの話も面白かったです。
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作家買いする方におすすめ
2021年1月27日
作家買いです。兄弟愛、師弟愛、馴染みからの恋愛と男同士の隠れたBLロマンスって世界観好きです。こちらの作家様の年代物きっといいだろうなーって思ってたので、こちらの作品を購入。短編がいくつか入っています。すべて近世、近代ものなので現代より手前。味があります。えろはほとんどありませんが作家さんの世界観好きな方は満足しますよ!
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よかった
2021年1月26日
江戸時代から昭和までの色々な時代の短編集で、どの話もうまくまとまっていて満足感あります。ストーリー重視の人におすすめ。
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なかなか
2021年1月13日
この作者さんは古い感じの絵ですが、味わいがあります。ストーリーもエロは少な目ですが、じんわりくるものが多いです。今回も火消しの話がよかったてす。
ああ~いいです(ため息)
ネタバレ
2020年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで短編集。やはり表題作が一番好き。初心な様子の善介が意外にも魔性だった。肝も据わっていて、女形役者の佐根市を尻に敷いているの楽しい。「抱かれてしんぜよう」が刺さった。短編の中で、火消の話を一番に勧める人が多くて、やはり人それぞれだなあと実感。この作者さんの他の作品も読んでみたいです。
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時代物の短編です
2020年9月1日
短い中にもちゃんと伝わるものがあるお話が多くて、個人的にはカラスのお話が好きです。まわりから不幸に見えても本人の中で一番大切な人に同じように大切に思ってもらえてることはきっと何物にも変えがたい幸せなんだというメッセージがちゃんと伝わってくるから。
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江戸〜昭和時代設定の短編集
2020年4月30日
その時代その時代の中でひっそりと営まれている情愛を含めた独特の雰囲気のある短編集です。悲しみや苦しみや痛みを伴いながら遂げる想いが見せる儚げな風情が時代設定と合っている印象です。短編集ですが内容の纏まりとバランスの良い1冊だと思います。個人的には表題作とカラスの名前が良かったです。
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心に残る短編集
ネタバレ
2019年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「傘を持て」がすごく良くて、たうみまゆ先生の作品を読みたくて購入しました。初コミックスのようですが、この本に収録されている短編も全部良かったです。愛する人の死から始まるお話が二つあってそれぞれに残された者が前を向いて歩き出せるようなやさしい終わりかたでした。その時代時代で生きていく人の営みや温もりを感じられたように思います。
一風変わった時代もの短編集
2019年12月4日
江戸時代から昭和初期までの6cpが登場する時代もの短編集。普通のBLに飽きたあなたにオススメです。表題作『このよのはじまり このよのおわり』は前編で十代の恋の自覚と戸惑いを、後編で10年後の2人が結ばれるまでを描いています。 色恋は芸の肥やしだと女遊びばかりしていた女形役者の佐根市が幼馴染の善介だけには純情な様子にニヤニヤしちゃいます。 女みたいに綺麗な善介の方が実はキッパリしていて漢でした。 最後の描き下ろしで2人の更に10年後が見られます。その他のお話もそれぞれ良いですが、『カラスの名前』が切なく余韻の残る感じで好きでした。短編だから仕方ないけれど、全部もうちょい先が見たかった。エロはあるにはあるけど、そっちはあまり期待せず物語重視だと思って下さい。
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時代劇短編集
2017年5月17日
ハピエンから切ない別れまで、色々な話が入ってます。江戸〜昭和初期まで時代背景も様々。姉の婚約者と恋仲になってしまい苦しむ弟の話と、若くして亡くなった兄の葬式で、兄の恋人と会う弟の話が切なかったです。
もしかしたら、
2017年2月22日
一歩、BL枠から足が出ている作品なのかもしれません、が、しかし、細けえことはぶん投げて一冊通して面白かったです。
細けえことはぶん投げられる性質の方にはさぞ良き娯楽となるのでは、と。
個人的にカラスの名前が一番好かったです。
いろんなカップル
ネタバレ
2015年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ものだけど、ひとつ、ひとつが読みごたえがあって満足でした。最後の話に表題作の10年後があってくすっと面白かったです。
ヨござんす
2015年1月28日
何とも緩々として忍びやかで良いお話ばかり。読んでいて気がつくと続編だったりするような、そ知らぬ感じも良いです。お話によっては衣装とか髪型の差があまりない為、人物の判別が解り辛いのがちょっと残念。
時代もの
2014年5月17日
江戸、明治、大正、昭和を時代背景にした短編集です。作品によってHがあったりなかったりでその描写も軽め。ストーリーを楽しむ短編集ですね。切ない話もありましたがどれもハッピーエンドといえると思います。
私は表題作の話が好きです。
書き下ろしがまたいい味だしてます(笑)

割とサラッと流せる話と引き込まれる話に差が大きかったので☆-1。
きれい
2014年5月9日
すべて舞台は江戸や昭和のはじめの頃と、昔の作品だったかな?
着物姿や街並みは色っぽく美しく、お話は良くも悪くも、きれいにまとまっている印象を受けました。
普段、BLにおける悲恋物語は苦手でなるべく避けていますが、短編のひとつ、カラスに纏わる物語はとても良かった。。悲しく切なく美しい描写に心が締め付けられました。
火消しの屋根へ立つ姿も美しかった!
江戸の男たちへの作者さんの愛情も感じました。
普通のblが飽きた人へ
2014年5月5日
時代ものを集めた短編集。
結構エロなしのやつや女装しているものもある。
ただ最初から惚れていたり、一目惚れ系が多いので、
恋愛より人間模様を読むつもりで読んだ。
『硝子哀歌』が良かった
2022年8月1日
196ページ。
時代物ばかりの短編集。江戸の割合が半分くらい。
大正が舞台の『硝子哀歌』が突出して良かったです。隠し切れない恋心と、女性キャラの覚悟が素敵だし切ない。ある程度の年齢いった男女の双子でそこまでそっくりってのはさすがに無理じゃろう……と思ってしまったので星マイナスで星4つ。
『カラスの名前』も良かった。早逝した兄の心に弟が少し触れる話。回想シーンのエロがかえって邪魔で、星マイナスの星3つ。
江戸ものは、キャラクターにも全体的にももうひとつ江戸を感じられずに、違和感で入り込めず。
あちこちに出てくる女性キャラが良く、男性キャラより生き生きしていたと思います。女性キャラメインの一般作品を見てみたい。
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ほぼハッピーエンド
ネタバレ
2020年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代ものはバッドエンドが多いイメージがあるので心配でしたが一つ以外は全部ハッピーエンドでした。一つは死ネタですが読後感は悪くなかったです。
どれもいい話でしたがBLにおいて求めているキャラクターの可愛さとか萌えとかはなかったので星3つ。
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単話集
2019年6月27日
時代が珍しいなと思って購入。
あっさりとした短い単話が多いです。
絵もきれいだし、ひとつひとつの作品をもうちょっと深く読み続けたかったです。
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表紙が気になって
2019年2月1日
ストーリーで見せるタイプの作品で、儚くて粋かどうかは受け取り方次第だけど強かさはあったと思います。
表紙で
2015年10月21日
表紙で面白そうだなと思い、手に取りました。短編集でなかなか良い話が多かったです。
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星3.5
2015年8月18日
作者買い。短編集。表題作、江戸時代、女形の佐根市と幼馴染の善介の話。惚れた腫れたは芸の肥やし。でも、恋する表情ができないのは…善介が、懐深くて男前!後日談でも、善介の男前ぶりがひかる!
2話目は、大正時代、姉の婚約者と…
3話目は、吉原で。番頭の身請け?
4話目は、ちょっと切ない。体の弱かった兄の葬式に現れた男。兄の生前の言葉に…
5話目は、幼馴染。坊ちゃんだった彼を養う為に…
6話目も、ちょっと切ない火消しの話。
それぞれ普通のBLっぽくなくて、新鮮でした!
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