ネタバレ・感想あり穢れのない人【コミックス版】のレビュー

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衝撃作BL
2025年1月26日
狂おしくて切ない愛の物語。見出しの通りの作品でした。BLというよりヒューマンドラマ。倫理的に無理な人もいるかもしれないですが…人間の醜悪さ弱さ諸々込みの剥き出しの愛の物語でした。エピローグのような最後の一場面、刺さりました。
純愛とは決して違う、複雑な感情の物語
ネタバレ
2025年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ この話にいわゆる萌えは無い。
BLと言うよりかどちらかと言えば小説のような内容だった。でも正直作者の人生観にも触れられるこういう話は好き。
それにプラスしてキャラクターが魅力的だった。どちらも上下巻でブレることなく、キャラクターを理解しやすかった。

ここからは考察になるのだけれど
穢れのない人はどちらかにかかっているのではなく両方なのでは無いかと。
親からの愛を得られなかった子供が愛を欲しがるのは穢れのないこと、必然なことであるように思える。
また、秋鷹さんの方は言わずもがな。秋鷹さんは救いの象徴のような存在である。始まりが始まりなだけに(人生の負け組みたいな感じ)秋鷹さんの心の広さや寛大さが伝わりきらないのが少し損しているところだと思う。

薄いと言っている人がいるけれど、それは否定できないところもある。
私も秋鷹さんの気持ちがよく分からない。
第一印象が良かったというのも分かるが、逆にそこのせいで少し分からなくなってる。いっその事秋鷹さんを根っからの理解できないレベルの善人としてくれた方がどこで惚れたのかわかりやすい。というか、多分秋鷹さんが優しかったのは心の底から善人だからなので下巻の方の、『触れられると嬉しい』(意訳)的な表現はあまり要らなかった。あの台詞のせいで返って、『秋鷹さんは同情ありきで攻めと一緒にいるんじゃないの?秋鷹さん攻めのこと純粋に好きだったの?』となってしまった。
私が変な方向に考察しているだけで、本当は秋鷹さんは最初らへんの時点で純粋に攻めに惚れていたのかもしれないけれど。

あともうひとつは攻めの方は本当に秋鷹さんのこと好きなの?ってところ。個人的には、攻めが犯罪を犯して教会に逃げた時に優しくされて惚れたっていう見方と、誰でもいいから自分に愛をくれそうな人と一緒に居たかったという二択だと思う。

どちらにしてもこの2人の恋愛をただの恋愛で片付けることは出来ないし、こんなにだらだらと書いても真意は分からない。けれど、こんなに考察したり何度も読み返したくなるということは本としては素晴らしい。BLBLしいのが読みたいなら買わない方が良いけれど、物語性のあるBLが読みたいなと思ってる人には是非とも読んで欲しい一作だった。
人は選びますが、私は大好き。
2024年12月12日
正直に感想を言うのであれば、もっと描いてほしかった!!!テーマも雰囲気もキャラクターもとても魅力的で、ストーリーも十二分に素敵でした。その分、この重厚なストーリーと味わい深いキャラクターをもっともっと掘り下げてほしかったです。とってもよかったし星5です。最高です。こういうのを探して漫画買ってます。
だからこそもっと読みたかったー!と思ってしまいました、、、。
とてもおもしろかったです。素晴らしい作品を描いていただきありがとうございます。2周目いきます。
結構難易度高かった…
ネタバレ
2024年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容がすごく重いストーリーだったので、楽しむよりも考えさせられる作品でした。
罪人が被害者でそうじゃない人は加害者で?みたいな、
被害者なんだけど!被害者なんですけども!!って許したい気持ちと実際に許せない気持ち難しいっ!!すみません読み終わった後で感情そのままのレビューで。
最後に7巻を読むのは覚悟した方がいいかもです。
信じていた人からの裏切り
ネタバレ
2024年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無実の罪により15年の服役と出所後、犯した罪の重さに人間以下の扱いを受け続け死を選ぶ主人公の元に現れた、彼を受け入れてくれる神父様。
自尊心も地に落ちた主人公にとって人間らしい付き合いをしてくれる神父様は信頼という言葉で言い表せないそれ以上の存在。彼にとっての神様。

こうして主人公はグルーミングされていた。神父の欲望をぶつけられた時に一度は断る主人公が、自ら自身を差し出し、それをむさぼる神父がグロでした。
描写のコマ数は少ないのですが、心に入ってくる黒いものを感じゾッとしました。

神父が自分を無実の罪に陥れた犯人だと知った主人公は、彼を許す選択をするのですが
つづきがとても気になります。

表題作のほかに短編がもう一つ。ペドフェリアの男の話。こちらも刺さりました。
これがデビュー作とか。すごい作家さん。
数日間あとをひく問題作
ネタバレ
2024年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品…読むのに胆力を要します。
ずいぶん前に読んでおいてずっとレビューができなかった。
秀作にも関わらずこのレビューのすくなさよ…わたしのように気持ちを言語化できずにいる読者も多いのでは。

・身に覚えのない性犯罪により冤罪で投獄された元神父秋鷹(不幸顔白髪美人受)
・秋鷹に罪をなすりつけておきながら平然と彼の前に姿を現し愛を囁く、現役神父の木場(サイコ気味甘いマスク攻)
・木場の人生を滅茶苦茶にした毒両親(ペド父と無関心母)
・木場に56された被害者とその遺族
・事件に関わりのない傍観者

以上、どの登場人物の肩を持つかでこの物語の印象はものすごく変わってくる。
その上で虫飼先生は誰の肩も持たず神の視点でこの物語を紡がねばならないから、だからああいう後日談に仕上がったんじゃないかと考える。
自分を陥れた木場を赦し導こうとさえする秋鷹と、贖罪の日々を送る木場であったならハッピーエンドチャンチャン♪で終われるかといったら、そうは問屋がおろさない…
木場が本来両親に向けるべき憤怒を関係のない第三者に向けてしまった時点で、縁は複雑に絡み合ってしまったから。
この社会に秋鷹と木場、たった2人だけで生きているわけではないので、死に至らしめてしまった第三者とその縁者、司法、事件を知る不特定多数の動向は容赦なく2人の世界にヒビを入れる。甘い夢を見続けることを許してはくれない。
木場もそれがわかっていたから「自首しておいてよかった(単話・後日談)」と思ったのだろうし、自首をしないままこの結末を迎えていたら、そこに倒れるのは木場ではなかったのだから…もしかしたら最後の玄関を照らす太陽の描写は、1番大切な人をせめて守れた安堵感と、自分の魂を救えた達成感を表していたりして。

なんらかの加害者は元被害者でもあるし、被害者はいずれ加害者にもなりかねない。
たくさんの無関心や心の弱さが最終的に1番弱い子供へと向うこの構図。「穢れのない人」というのは特定の誰かを指しているわけではなく、そもそもそんな人間はこの世に存在しないというメッセージなのかも。

※キリスト教では3種類の愛があるとされ、実際に「エロス(欲)」「フィリア(友愛)」「アガペー(エロスとは相反するもの)」なるものがあったとして…
秋鷹と木場は、まさにこの順で結びつきを強くしていった感がある。
誰が誰の何を何のために赦すのかな
ネタバレ
2024年9月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 【追記の追記】作画の素晴らしさにも言及せねば!人物の身体の描き方が美しい首のライン腕のライン。目の描き方も素敵。服の描き方が好き。神父の服が美しい。逮捕される前、2人が街中で大切な会話を続けるシーン。自首とか出頭など直接の表現はないまま、私が気が付かないうちに自然に少しづつ画面に警察署の看板の一部や警官の姿が描き込まれていくことに途中で気がつき「出頭するんだ!!」と気持ちがギュッと絞られました【追記】この作品はかなり読む人を選ぶと思います。私は秋鷹が名札を見つけたシーンでかなりダメージを受けました。暖かいハッピーエンドを読みたい時は避ける方が良いかも【以下もとのコメント】作者様の強い意思と意図を感じるストーリーでした。赦しが大きなテーマになっているっぽいけど私は教養がないので、そもそも「許し」と「赦し」の定義もはっきり理解してないなあと調べたら「許す」→誰かがこれから行う行為を許可することとありました。permitとかallowに近い感じですかね。対して「赦す」→誰かがすでに行ってしまった行為を責めないこと。。なるほど、責めないんですね。英語のforgiveに近いかな。きっと「責めない」=「償わなくていい」ではないんでしょうね。というかもしかすると赦されてからじゃないと償えないのでは?と思い至りました。償ってから初めて赦されるように感じますが、逆かもと。木場はずっとずっとずっと「父親に起因する自分の罪」を抱え続けていましたよね。きっと償いたい気持ちはあふれていたはず。秋鷹が現れて罪を告白して、赦されて、ようやく償いが始まったのかなと感じました。ただ切ないのは「秋鷹の失われた人生は?」「もう話すこともできない幼い被害者は?」「じゃあ被害者の両親は?」誰が、誰の、何を、何のために赦すんだろ。いや、結局は各自の心の安寧のために赦すのがべストなのだろうなあとは思います。が、被害者母のように「自分の平和とか幸せなんてどうでもよい。幼くして命を奪われた息子の仇を討つことが残りの人生の意味だ」と思うこともまた正しいと感じます。犯人を殺したところで、きっと悲しいほどなんのカタルシスも得られないと思うけど、あえて修羅の道を選択することも「許されてる」はずですね。。切ないなあ。できれば私は「赦す」人生を選択したい。自分が楽になりたいから。
衝撃的
ネタバレ
2024年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先日のふゅーぷろのクーポンにて購読。これは一癖ありそう…と表紙買いしたのですが大当たりでした!
児童に対する暴力的な内容が含まれますので、好き嫌いがわかれる作品だとは思いますが、色々と考えさせられ心にずしーんとくるので星5にしました。
これがデビュー作という事で衝撃。次回作も期待大ですね。

心優しい神父の木場×児童虐 待と殺人の冤罪で服役し、出所してきた元神父の秋鷹。
自ら命を経とうとしていた秋鷹を助け、唯一の理解者となった木場。木場からの好意を無碍にできず受け入れた秋鷹でしたが、木場には恐ろしい過去があった…というストーリー。
木場の正体が分かった時のサイコ感が本当に怖い!!普通殺した子供の名札とか取っておくかね!?自分が真犯人であることを誰かに知ってもらいたくて置いていたのかなと思うと怖すぎます。秋鷹に見付けさせてるのも怖い。
その後、一緒にいることになった後のメンヘラぶりも怖い。やっぱり犯罪を犯す人って精神状態やばいんやな…
しかもそれの元凶が父親というのも恐ろしい。それを見て見ぬふりした母親も。自分も親ですが、この母親のように知らないふりなんてし続けたらおそらく発狂するのではないかと思うし、絶対こんな風に普通には暮らせないよね…と木場家の恐ろしさを感じました。
ラストも良かった。救いのあるラスト。希望が見えます。

他のレビューを読んで、単話の方にある後日譚も読みました。衝撃!!!
最後のコマ、刺された包丁に反射する朝日が眩しくて美しい。その残虐な光景との対比で風邪ひきます。
後日譚としてこれを描いたということは、木場という男は許されない人間なのか。
単話版に下巻後日談があります
ネタバレ
2024年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本で読み終わった方単話版の7話、後日譚絶対読んでください。
単行本には収録されていませんがこれで作品に対する印象が全く異なります。
私は下巻の最後より納得できました。
人には
ネタバレ
2024年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で後日譚があることを読み終えた直後に知ることができてよかった…。上下巻二冊の内容だけでしたら、いい意味でフィクションチックというか、テーマに沿ってプロットがたてられてその通りに話が進む、その内容や意図について分かりやすく読み取りやすい物語を読んだなあ、という読後感でした。テーマは重いのに、登場人物のキャラクター性がはっきり確立されていて、話で示したいことが分かりやすいので、難解さや読みにくさがない。登場人物のやり取りと話の流れに重きを置いて、それ以外をばっさり切ったんでしょうね。手が止まることがないというのは、本を読んでいてストレスがないということなので、個人的にはすごく大切なポイントです。その反面、これだけ大仰な要素を盛り込んでおいてここまでか〜、みたいな拍子抜け感も拭えなかった。いろいろ掘り下げてたら何巻続いても足りない要素が多かったので、納得はして読み終えました。
単話の後日譚がよかったですね、人間の業を見ました。綺麗に〆られた後に、もう一次元上の世界で〆るような技だった。作者様の胆力はすごいですね!作品の扱いについての覚悟が決まってます。間引くべき要素の取捨選択について潔いというか。そうして研ぎ澄まされて出来上がったこの作品の形は、十字架なんかじゃないですよ、紛うことなき人間の形をしています。美しいとか醜いとか、悲しいとか優しいとか、そういう話じゃない。私たちは病める時も健やかなる時も、いついかなるときも人間でしかいられない。
ふつふつと
ネタバレ
2024年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 咎められない感情
本編に関してわく気持ちを抑えられない そして疎ましくも思う
愛に飢えて飢えて起こしてしまった悲劇 だがその悲劇こそが生んだ奇跡の話

おまけ?のお話が個人的にすきなのでどこかでまた描かれると嬉しい
この先生の描く黒髪キャラが個人的に癖なので買ってよかったです
表紙買い
2024年6月27日
表紙がタイプだったので書いました。好き嫌い別れそうだなーと思って買ってから読むのが遅れたのですが映画みたいでよかったです!
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なんとも言えない気持ちになります
2024年6月21日
15年前に木場がやったことは絶対にダメなこと…頭ではわかっているけれど、木場がそうなった理由が父親や母親にもあって…と考えると、木場は加害者でもあり被害者でもあったのかなと思います。15年後に出所した秋鷹と再会したお陰で木場は罪を償おうと思ったんですよね。秋鷹はほんとに一番可哀想な15年間だったとおもいますが、木場の心を救ってくれてありがとう…と言いたいです
赦すとは
ネタバレ
2024年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ おい!なんでもない関係ない子ども巻き込みやがって、救ってくれた人に罪被せて、到底ゆるされないでしょう。でもなぜ赦しが必要なのか、イエス・キリストの教えを紐解く。秋鷹は聖母のようだ…なぜ自分の人生をめちゃくちゃにした人にここまで出来るのか?犯罪者を赦し愛で満たし償いもさせ救ってしまうなんて慈悲深い方なんだろう。。。恭介はきっと子どものままなのだ、そんな彼を聖母のように包み込む秋鷹に惚れた。胸糞だけど面白かった。だけどこれだけのことをされておいて赦すことはかなり時間がかかるものだと思うのでそこの葛藤をもう少し時間をかけてみたかったです。そもそも赦すってなんなんだ……。赦しは感情で決めるものではないということ、怒りや憎しみの感情は何も生まない、自分が辛くなるだけ、だから赦せるように祈るのだと。
なんというか…
ネタバレ
2024年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらデビュー作なんだよね?
凄い作品を描きますね…はらだ先生や朝田ねむい先生を彷彿させるような、裏の裏の裏って感じだなぁ。

児童殺害と性的暴行の罪で15年服役した神父だった秋庭。実は冤罪で、恨む気持ちよりも怯え苦しみ、生きる気力を失って命を絶とうとした。

その時、助けた神父の木場。孤立無援だった秋庭を包み和らげ安堵させた。

これは、中身をあまり書かない方がいいだろうな。

赦すこと、赦されること。神はなく、行為は人間が行う。
全ての元兇は、木場の父親。次に母親と警察。秋庭が止めたのは眼の前にある恨みだけ。償っても、赦されても、怨嗟は止まっていない。

是非、単話の7話も読んで欲しい。後日談がある。

ショートが2本入っていて、上巻のSSは、この「穢れのない人」に似ているテイスト。下巻のは、コメディかな。

このタイトルは、作者様がつけたのだろうか。秋庭は、確かにそうなのだろう。
メリバに入るのだろうな。救いはあるんだけど。
重厚感を得たい方にはオススメです。
あなたは赦せますか?…3/28に後日譚が発売
ネタバレ
2024年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『赦し』『救い』『使命』とは何かを考えさせられる作品。殺人事件とペドが絡む内容ですので簡単にお勧めは出来ませんが、一読の価値はあると思います。子供を犯して殺した罪を着せられて15年間服役した秋鷹を出所後に待ち構えていたのは絶望の日々。命を絶とうとした所を神父の木場に助けられて癒されて、心から信頼出来る存在を得て生きる希望を取り戻していくが… 嗚呼 木場という男への『違和感』がこう言うカタチで現れるとは。人格的に破綻を来した木場なりの背景があって、恐怖と不安の中 こんな風に揺さぶられて狡猾に手懐けられたんだろうな、こんな風に媚びて必死に養父に縋ったんだろうな、と思われる場面が秋鷹への接し方の裏側に滲んで見えて同情する面はあるけれど、犯した罪の重さを考えると肩を持つ事は出来ない。木場家の関係性と共に写真館の主人を含め、登場人物が皆 薄気味悪くて一家を取り巻く闇の深さ、業の深さが恐ろしい。その中で秋鷹の常人の域を超えた慈悲深さが際立つが、きっと理不尽な状況に身を置かれても神を信じ 神を恨まず 神との対話を絶たなかったからではないか。『使命』と言うには酷な作業だけれど、赦す事で己を救い、天命として受け入れて己の中の穢れを浄化したのではないかと思うのです。物凄い歪みと孤独を抱えたアダルトチルドレンに成長してしまった木場の中には本来の人格・破綻した人格・養父の写し鏡の人格の3つがある様に見えて、それが終盤にかけて秋鷹の慈しみの心に触れて1つ消え、2つ消え、本来の自分自身を取り戻せたと思うのです。この2人の間での相互救済はあったかも知れないし、感傷的なラストに一瞬流されなくもないけれど、違和感とモヤモヤした物が心に残るのは 木場がやった事への後悔は言葉にするけれど被害者への謝罪を言葉にしない事、秋鷹も木場を救う事に注視して被害者に思いを寄せない事にある。真に救済されるべきは被害者とその家族だと言う事を忘れてはいけないと強く思うし、聖職者の端くれとして祈りの一つでも捧げるシーンがあっても良かったし、あるべきだと思うのです。再び被害者家族に苦しみを与える事になるのだから… 本編+trust you.だけなら230P位なので一冊に纏めて表題作のみで読みたかったです。上下巻に分けるなら『仮面の…』を外して、駆け足気味だった本編をもう少し丁寧に描いて欲しかったな。ペドの短編『スケープゴート』が刺さる!総評4.5で☆5つ😊
久しぶりに求めてるドンピシャきた
2024年2月7日
セリフが深いんだよな、こうゆう系読めない人も多いだろうけど刺さる人にはぶっ刺さると思う。試し読みで刺さったら読むべき!
すき
2024年2月6日
個人的にこうゆう系が大好きなので面白かったです。純粋に恋愛キュンキュンを求めてる方には合わないかなと思います!
これは。。。。
ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を読んではらだ先生の「にいちゃん」を思い出しました。読んだ後の何とも言えない後味の悪さ。でも心に何か深く切り込まれる衝撃。この作品も小児愛がテーマになっていて息子を持つ身としては本当に胸糞悪い。この話がフィクションだと頭でわかっていても、ジャニーズの事が現実に起こっているし、目を背けてはいけない現実が存在することを再確認させられるとても深い作品。
赦しと愛を乞うお話
ネタバレ
2023年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙、タイトル、帯…全ての視覚から得る感性に惹き付けられて購入。表現力がとても上手い。後味の悪さを予感しながら、読みたい気持ちが抑えられない。表題のデビュー作と短編2作品収録。人を選ぶ作品で、強烈に畳み掛ける感性にひれ伏す。
秋鷹の慈愛ぶりは、神をも超える。冤罪を経験し、人間の愚かさ醜さ歪みを骨の髄まで叩き込まれても、赦し正しく愛せる聖人。
木場が壊れたまま心細さを抱えて彷徨い、寂しさと執着を肥えさせたモンスターに。自分を誤魔化して、秋鷹を神父という立場で迎える計画の闇が深い。
秋鷹と木場の対比表現が上手い。初めて教会に訪れ、地を這うようなどん底から…生死を揺らいでる足元から…救いあげてくれる大事な場面や神父という立ち位置。
更に木場が大人へと成長する事で養父から拒絶されたのに対し、秋鷹といる事で幼児退行のように幼さを解放しながらやり直していく過程もいい。
見放されないように必死に縋り、赦しと愛を乞う2人の話。
左の頬を差し出すこと
2023年12月30日
右の頬を打たれた時、左の頬を差し出すとはこういうことか。限られたページ数であるから登場人物たちの心情は細かに描かれてはいないけれど、それは想像するに絶する。今作のテーマは現実世界にも起こり得ることなのだろうと思う。(現実の方がもっと暗澹たるとは思う。)現実世界に起こり得ることと考えたとしても、やはり、特に主人公の心情、体験、そこからの思考、行動は想像がつかない。
主人公の考えは支持するし、凄いと思う。彼は人としてのフェーズを超えている。超人的だと思う。
本作、取り扱っているテーマ自体が地雷的であるし、読めない人は読めなくなってしまうと思うけど、試し読み時点で心構えできるのでありがたい仕様に感謝です。
敢えてこうしたテーマを取り扱ってデビュー作とした作者様には興味津々でしかないです。次回作楽しみです。
なんとも言えない
ネタバレ
2023年12月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冤罪で人生を破綻させられた人が真実を知った時、こんなに穏やかな顔をして当事者を迎え入れられるのだろうか…とも思いながら、秋鷹(受)だからできた事なんだろうな…と納得してしまう。そういう人なんだよ秋鷹は。15年の刑期を終えた後も社会に馴染めず途方に暮れていた時、神父の木場(攻)に心を救われたのに…。木場怖っ!ってなったけど、そうなった元凶がちゃんとあって、どこ向いても苦しくなりました。幼児にしたことは絶対許されることではないし、それを誰かになすりつけた事も間違っている。その胸糞悪さは最後まで拭えませんが、木場のずっと子供の頃から止まっている部分を秋鷹がやっと進めてくれたと思うとちょっと救われた気がします。本当の自分を見てくれる人がいてくれて良かったねと。親とかもっとザマァ展開期待しちゃうけど、それよりなにより社会から向けられてた辛い日々を払拭するくらい穏やかな時間が秋鷹にあれ…と願う。木場は、どうしても被害者のことがチラついて心から祝福することは出来ないんだけど、生涯その罪を背負いながら秋鷹と一緒にいれることが木場にとっては幸せなのかも知れない…と思ってしまいました。本作の他に上下巻共に短編アリ。上巻は、社会的にはちゃんとした保健医だけど子供しか愛せない攻め(子供には絶対手は出さない)と、そんな攻めに好意を抱くゲイの先生がいい様に使われるお話。下巻は、三十路童貞で思い悩むイケメン王子が冴えないバイトくんに処女を捧げちゃうお話。ちょっと癖のあるストーリーばかりなので読み手は選びそうですが、個人的には追っていきたい作者様です。
単館上映作品のような重さ
2023年11月3日
読み終わっても考え続けてしまう作品。色々なタブーに踏み込んでて重いし痛いし辛い。でもちゃんとBL。物凄いヤバい攻めがどんどん哀れで愛おしく可愛く思えてくる不思議。受けの葛藤と慈愛のバランスに作者の力量を感じた。他レビューでもあるように地雷表現も多くてダメな人も多そう。
ただ一つ、受けと攻めの再会に違和感。そこだけが少しファンタジー。
上巻159P下巻159P各巻短編収録。下巻の描きおろしは是非読んでほしい!
ぅおおおおおおおっ
2023年10月14日
まじか、、、ほぉ、、、一緒に入ってる短編もなかなかやべーな、、、何が救いで何が正しいかなんてもうわからんけども、赦すってなんだろう?
これは…作者様の気概を感じた
ネタバレ
2023年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無実の罪を着せられた秋鷹と、神父の木場の、ある1つの共通点でつながる共依存関係。
秋鷹の神のような人格を通じて、暴かれていく神父の裏の顔に、恐怖や同情など様々な感情が押し寄せてきて圧倒された。
小児性愛についての表現もあるので読む人を選びそうではある。
だが、本来は木場も穢れのない子供だったのではないか、何がいけなかったのか、ではどうすればいいのか?
と、穢れのない秋鷹を通して作者様が問題提起をしているようで、自分にはとても前向きな作品だと感じた。
上下巻ともに読み切りの単話が掲載されており、下巻はガラッと雰囲気が変わって吹き出してしまうような明るいお話。
上巻の単話は…これは嫌悪感を抱く人が多そう。
だが、ゾッとするものの、見てはいけない人の闇のヤバさ、危うさが個人的にはすごく興味深くて、マンションの一室に隠された暗闇に惹き込まれてしまった。
これをよく描いたな、という作者様への敬意もあり、本編よりも好きかもしれない。
中々良かった
2023年10月6日
万人受けする話ではないですが、私は好きです。主人公は元神父なのですが、中々良いとこつくなぁと。罪人を赦すってねぇ。私にはムリ。近親ショタ要素有り。上下巻に一話ずつ短編収録。微エロ。
これが読みたかった
2023年10月3日
普段表紙買いしないのですが色彩センスと構図、そして全コマため息が出るほどの作画、絵柄が好みど真ん中で購入しました。

内容としては、すごく良かったです。人を選ぶ内容でしたが、作者様の私はこれが好きなんだ、これが描きたいんだという強い意志と執念を感じます。こういった思想の強い作品に出会えたことを嬉しく思います。なかなか無いので…ここまで個性を出せて自分を貫いている作家さんは…そして、そういう気持ちって読者側にも伝わるし、惹き込まれる。とても良かったです。

初のコミックスでこの癖の強さ、虫飼夏子先生の次回作が楽しみです!!このまま自分を貫いて、好きなものを描き続けて欲しいな、と思います
気持ちがぐちゃぐちゃになる。
ネタバレ
2023年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みでなんとなく気になっていました。
重い題材なんだろうなと思いながら購入。
秋鷹さんがあまりにも辛い人生を送ったのに(冤罪で15年)その元となった恭介を許し、愛し、なんなら一番の元凶の元、恭介の父親まで許してあげるという生まれながらに神父なのかなと思いました。
とりあえず父親は許せないし、恭介もとんでもない罪を犯すのだけど恭介も被害者な訳で辛かった。
人を選ぶ作品だとは思います。こんなことが実際あってはならないしあるのも現実。物語だから読めるかな。
愛と赦しを与える穢れなき人
ネタバレ
2023年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 海辺の街の神父・木場×冤罪を着せられた元神父・秋鷹。男児を犯し殺した罪を着せられ、15年振りに刑務所から出てきた秋鷹。否定され非難を浴びて、死に場所を探していたところを神父の木場に助けられる。上下巻だけどそれぞれに短編が入って総159ページずつと比較的短め。でも内容はずっしり重かった。秋鷹を救ってくれたはずの木場の秘密、それを知ってしまった秋鷹と木場の歪な関係、木場の抱える底の見えない深い闇。被害者と加害者ははっきりしているけれど、愛するということ、赦すということ、真に裁かれるべきは誰なのか、考えさせられました。この先も決して平坦ではないけれど、彼が赦される時を願ってしまう。BLというより人間愛かな。ペドフィリア関連なので苦手な方はご注意を。同時収録の短編は上巻が本編と似たテイストのメリバ、下巻は拗らせ童貞王子×地味男子。
すごくすごく難しいです。
2025年4月8日
すごく難しくて、読み終えた今、どういう感情を持つべきことが正解なのか彷徨っています。当事者以外推し量ることも難しい問題すぎます。自分を嵌めた人間から、愛が欲しいって求められても、それを赦せますか。1度は神のようだと縋った人でも、受け入れることができるのでしょうか。朝日を見つめたら、答えが出るのでしょうか。とても重たいです。愛と救済、人はどうしたら正しく生きられるでしょうか。
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闇〜
2025年1月27日
序盤では思いもよらなかった展開になっていきます
救いようのない深い闇に突き落とされます
私には息子がいるので、あんな酷い事は読んでてつらかった
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続きが気になる!
2024年10月12日
めちゃめちゃ考えさせられる漫画です。本編も良かったが、短編作品も性癖にぶち刺さりでもっと先が読みたくなりました…!
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単話の後日談までぜひ
2024年8月19日
どちらも短編が入っているので、上下巻という印象ほど重くなく、それでも内容が内容なので重いのは重いですが。
最後の単話も読み終えた時、ああ………となって、ここまで含めての物語の方が個人的に好みでした。上下巻で出されたのはどういう意図なんだろうか。単話があるとないとでは大分印象が違うと思うので。私はお出しされたものはすべて含めて正史派なのでタイトルに書いた通りなんですが、上下巻で止めるのもまた一つの楽しみ方なのかもしれないです。
上巻についてる短編がかなり怖くてひいいいとなりました。実際やってることは本編の話のが怖いし読んでても怖いんですけど、それでもインパクトありました…。下巻の短編はかわいい?感じでまた全然違い、ほかの作品も楽しみです。
情は人の為ならず
2024年7月5日
薬丸岳著「最後の祈り」を読み終わった所なので本作品により説得力を感じました。赦すという行為から得られるもの。それが描かれていました。ただ、少年の体内に残っていたであろう証拠があるのに何故に神父が有罪となったのか?神父時代の彼は慈愛に満ちているように見えたのに家族,友人まで信じてくれなかったのは何故か?とモヤモヤ考えてしまった。
余韻の残し方が絶妙で上手い
2024年2月24日
ストーリー的にところどころ、なんで?と思うところが多かった。小児性愛とか冤罪とか、内容的に賛否両論ありそう。辛い描写も多いし、こんな聖人いる?と突っ込みたくなるし、絵がところどころ崩れているのも気になる。でも、それらを差し引いても心理描写が上手く、ストーリーに引き込まれた。短編もあり、それも面白かった。
聖人すぎる
ネタバレ
2024年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受けが聖人すぎます、本来であれば真実を知って攻めを受け入れられるはずないのに、、、
やり方は酷かったけど最後は罪を償っていたし攻めも好きになりました!
いいね
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救いとは
2023年10月20日
仕方ないんだろうけど入ってる短編で一旦世界観が途切れちゃうのが残念。話の筋的には似たような内容だけど。2人にとっての救いとは、と考えてしまうけれど被害者である子供がいると思うともやもやが残る。完全にフィクションとして割り切って読める方向け。
待てど暮らせど
2023年9月28日
結構人を選ぶ作品だけど私は好き。内容は暗く不可解な死の真相も思いがけない動機、主人公の行動、成長。許しについて深く考えさせられる漫画だと思います。ただ漫画が上下巻で発売されたのは結構前なのにシーモアさんでは待てど暮らせど配信されず、私は思い切って単話売りの方を買った。今なら10月12日まで1巻が無料なのでさわりを知りたい方はこちらから入った方がいいかも。ぺ〇フィリアが苦手な方は本当にやめた方がいい。
地雷もちは読んじゃダメよ
2025年4月3日
読み手を選ぶ作品です。ネタバレになるから言えませんが気をつけてください。おもしろかったと言う表現は不謹慎な気がするのでレビューが難しいです。こちら上下巻にする必要ありました?上には小児愛もの、下には明るめで表題作の世界観を壊す短編が収録されています。単話版にラストストーリー『後日譚Jam』(コミックス未収録)があります。後日譚と表題作だけでまとめていたら星4〜5だったと思います。気が散るつくりだったのが残念です。
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一旦ギブ
ネタバレ
2024年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品は上下巻を読まねば、だとわかってはいるけど、こういう人間もいるという事でお許しください。上巻読んで一旦ギブです。
表紙があまりに印象的で釘付けになったんで、呼ばれたような気がしちゃったけど、途中で私の許容量を超えました。
主人公が置かれた状況が過酷過ぎて、一緒に落ち込み過ぎるし、メンタルやられる。本当何なん…キッツい。
しばらくおいて決心がついたら下巻挑戦します。なるべく自分自身の状態が良い時に。
初めての作者だったけど...
2024年1月11日
切ないような腹立たしいようなモヤモヤしたやり切れない読後感...上下巻に短編入れないで表題作だけにしてほしかった
心に余裕がある時に読んだ方がいいかも
ネタバレ
2023年12月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 肯定的感想ではないので注意です。
しんどかった。重いテーマだとわかってたけど何か救いがあるのではと勝手に期待してしまった。皆言っているけど人を選ぶ作品だと思います。
環境によって誰もが加害者になる可能性を秘めていること、罪と赦しについて考える作品でした。私にとって考えさせられるという意味では読むことができて良かった。けれど良い作品と容易に勧められるものじゃないとも強く思う。
犯され殺された被害者遺族側の描写をわざと省いたのかもしれないけど、心にしこりが残るのは被害者遺族側が置いてけぼりのように感じたからかも。
現実は理不尽だからこそフィクションではしんどくても因果応報、自業自得、罪を犯したものにちゃんとした罰が与えられ、被害を受けた者は何か報われて欲しいと願ってしまうところがある。
主人公は冤罪で15年、釈放されてからも世間からはレッテルが貼られ精神的苦痛を味わい人生を文字通り狂わされたけど、犯人は赦されたのが辛かった。どんな罪でも懺悔し赦されるという宗教的な考え方が大きいのかもしれないが、それでもこの罪に関しては特に、あの背景があったとはいえ元凶含め普通に過ごせていることが、こんなことした奴も赦され笑っているのかというやるせなさが残った。
被害者と遺族の思いが何より辛く重く苦しいものであると想像に容易いから、なんで笑っていられるんだと怒りが込み上げてしまった。被害者と遺族はこれから先、心から浮かばれることは無いのに。
「傷つけ合うこの世の中でどれだけ道を間違えずにいられるだろう」というようなセリフがあったと思うけど、本当にそうだなと思う。環境が環境なら倫理感や善悪の指針などはなんの意味も成さなくなる。それでもこの罪に於いては、何か正当化してるようにみえてしまって、誰かに赦されないで罰せられて欲しいなと私は思った。
少なくとも私は体力気力がある時に読んだ方が良い作品だと思いました。
下巻の童貞イケメンの話もっとみたいな可愛いなと思いました。
うーん
2023年10月19日
すごすぎて感情移入全くできない作品です。
なんだかミステリー映画っぽいです!
個人的には好きではないお話でした。
消化不良
2025年3月24日
全体の演出は最後まで引き込ませるものがあり、作品の完成度は高いと感じました。ただテーマへの解像度が浅く感じたのが非常に残念でした。彼らのエンドで生まれる感情を引き出すために、このテーマを選ぶ必要があったのか消化するには時間が必要そうです。
いいね
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理解できません
2025年1月22日
この作品は表紙に惹かれて読みましたが、紹介文を読んだ時点では重要性に気づきませんでした。 自分が何を見ているのか気づいたときには、もう手遅れでした。この作品を読んで時間を無駄にしたことを後悔しています。第一部の最後の短編はとても気分が悪くなり、とてもひどかったです。
★1つも付けたくない
ネタバレ
2024年12月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙が気になったので、あらすじをしっかり読むことなく上巻を購入しましたが…、★1つも付けたくない。
登場人物の台詞から、展開はすぐに予想が付き、不快な展開になるだろうなと思いながらも、高評価を付けている方が多かったので、もしかしたら、どんでん返しがあるのかもしれないと、頑張って読み進めるも、予想通りの胸糞な内容で上巻は終わりました。
そして、その後に入っていた短編は、本編以上に吐き気のする内容でした。
冒涜してるような浅さ
ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 葛藤や救いの表現が中途半端なせいでストーリーのために歪められた認知のようでした。攻めも全てが中途半端でした。
テーマは好きなのに、足りないというか浅いというか。ファッション感覚の狂気や後悔とこじつけたようなハッピーエンドのために児童を使うのは、ただ不快感しか残らないのでやめた方がいいと思います。
聖職者の性的◯待があんなに問題になったのに、歴史をご存知ないような内容でした。取り扱ったものに対して流石に不誠実過ぎることを自覚して欲しい。
復讐エンド、バッドエンド、デッド(心中)エンド、2人共胸糞野郎エンド、獄中エンドあたりを予想していただけに、あまりにもこの終わり方は…と思いました。
ネタバレとして内容を端的に纏めると「大好きな受けくんに罪を被せた攻めくん、受けくんも騙してレ◯プ!でも攻めくんもずっと辛い思いしてて、だから狂っちゃったんだよ…しょうがないよね。結局受けくんは許してくれたし、攻めくんも自分と向き合って償った!だからこれからは受けくんと一緒にハッピーになりま〜す」
…まあ、見方を変えれば2人共胸糞野郎エンドでしたね。

追記。
元々この手のテーマ(映画、小説、漫画、歴史等)好きなので大量に見てきましたが、主人公が聖職者として見ても人間性をあまりに置いてけぼりにしています。最初から認知の歪みがあれば納得は出来ました。この終わり方をダウナー系とかアングラ系などという言葉で10代に不快感なく受け入れられるのは嫌だなぁ、と珍しく読んで後悔した作品でした。
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