この作品を読むためにBLを読み続けてきたのかもしれない。と言うレベルの衝撃!昔の日本映画のような独特な間と抜け感、そして煮詰めたすけべと人情、家族愛、すけべ愛、純愛。全てが描かれているのにスッキリしていて垢抜けている。すごいセンスと画力を持った作家さんが現れたと驚愕しています(コミックス2つめ??)感動の嵐なんだけど爆笑の嵐でもありすけべの嵐。すけべがまじすけべなんだけど愛に溢れまくっていて無駄が全くない(物語の一部や)シコシコすけべという超絶技巧をやってのけている(フィギュアスケートでいうと5回転アンド4回転みたいな?)会話のテンポも素晴らしくてストレスなく読める。モノローグも映画や文学のようで素晴らしい。漫画としての娯楽性が煮詰まっている。そしてBL漫画、いや恋愛漫画としての良さが煮詰まっている。父、愛人、父の息子が主軸でそれぞれの心情が独立してちゃんと描かれているのにスッキリ一冊にまとまっていてよくこんなことができるな、って思う。とにかく大感動、大爆笑。絵の素晴らしさが全てを理解させてくれる。今年1番よかった。