囚われの王子ユーニスが力をもたない子なのに、精神力が強くて過酷な状況でも決して諦めないで最善を探す王族としての姿勢があり、美貌だけの不憫受けの話と一線を画していました。そしてすばらしいのが攻めのグイード将軍です。本来ユーニスへの溺愛まみれなのに、ユーニスを救うために己の気持ちよりも状況を優先させる精神力の持ち主でした。エチのときの自制もすごい。長い間最後まで致さない状態が続いたなー。なのにエロかった。ユーニスの沐浴を手伝う側仕えへの、グイードの嫉妬が垣間見えるのも楽しい。ユーニスの出生の秘密が後半に仄めかされ、衝撃を受けました。そんなユーニスをお父さん王もお兄さん王子たちも深く、アホなくらい愛しているのがいいんです。何度読んでもおもしろい。