表題作、陽だまりのような男と神経質な男の優しくてあたたかいお話。
子犬のようなまっすぐで優しい温もりを知ってしまったら、抱きしめる腕が空っぽなのはそのまま心に風が吹き込んでいるようなもの。
『帰ってきて』
『待ってる』
『待っていて』
こんなセリフが出てくるような甘い恋って癒されます。
その人がいる場所が自分の家で、安心するという事なのでしょう。
他、2編。
実は私はこの屈折したお話の方が好きでした。
この2短編、内容は違えど相手を欲する気持ちがギリギリと伝わってきて中毒性がありました。
自分に縛り付けてしまいたいほどの独占欲。依存させたい、執着させて支配したい。
それも全てその人が帰るところは自分と言うhome。
地雷が沢山埋まっているような作品かもしれないのですが、この後味がクセになるなぁ🍶
好きだなぁ。
振り幅が天と地なので(笑)
お気をつけください。
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