えろえろな上にしっかりと菫と晃央の心情の変遷が描かれていて、祖父の業、そして菫の業の結末がどうなるのかと、目が離せないストーリーで面白かったです。だめな大人感がますます色気に拍車をかけるような菫がきれいで、菫の復讐という言葉にかけた置いていかれたくないという気持ちは、恋や愛よりも菫に残った幼心を感じられて愛おしい。晃央は小学生の頃から高校卒業あたりまで描かれているので、かわいかったりかっこよかったりとその時々の良さが味わえます。菫とは対照的に晃央の純粋でひたむきな愛は尊い。涙を流す晃央のシーンは、精神的な成長とまだ高校生の男の子であることが同時に感じられ、きゅんとした1番好きなシーンです。菫の覚悟のこもった言動は人としての成長と業を背負う意志が感じられます。まろんちゃんがやっぱりかっこよくて好きなキャラ。そして由久さんの抜けてる感じがかわいくて、この人もめっちゃ好きです。すごく罪作りな龍久の帰る場所であったお祖母様、さすがの貫禄でした。