はじめに1巻(無印)を読んだときは、古川があまりにも浅はかで無神経で……クールで真面目な店長がどうしてこの子と?という気がしてしまったんだけど、再読したら店長の可愛さとかヘタレさがじわじわと刺さってきちゃって。繊細すぎて愛おしい。そこから一気にこの作品にハマりました。
店長のこの不思議な魅力をどうやって表現したらいいのか……と思ったら、作中で古川がぴったりの言葉で表してくれてました。それが作品タイトルに繋がっている。大袈裟なポエム調じゃなくて、心にすとんと落ちてくるワードセンスがとても好きな作家様です。ついでに、2巻(+)のインコやバンドのネーミングも素敵すぎる。
1巻も好きだけど2巻はさらに笑いもきゅんも切なさも増し増しで、もっともっと店長と古川が好きになりました。
年齢も性的指向も生き方も性格も違う二人。考えすぎるたちの店長がグダグダになってしまうのが痛いぐらいわかる。この繊細さんには、ほんと古川のような単純明快な相手が合ってるんだよね。だけど古川は古川でだいぶ年下だから、未熟だし甘えもあるし。
お互いにダメな部分があって、すれ違って、それでもやっぱりこの人が好きで……というとてもシンプルなラブストーリーなんだけど、心をぎゅうっと掴まれました。本当に可愛いな、二人とも!
脇キャラもみんな個性が立ってて好きだし、インコも可愛くて癒されるし、ちょっとしたエピソードが笑えるし、萌えポイントも盛りだくさんで、いろんな面から大好きな作品です。古川が店長に心を射抜かれるたびにいちいち共感が止まらない。そしてポケットから出てきたアレに笑いが止まらない……!