あまりにも本編が素晴らしかったので外伝も読まないわけにはいかないですよね!
こちらはラベルが総督になってからのお話。本編からすると「ラベル、立派になって……」となりますね(相変わらずリー様にはアホ弟子呼ばわりされることもありますがそこは愛情ということで……笑)。
ギルドの長、エイベンの過去が外伝では紐解かれていくわけですが、この作品独特の魔法使いの倫理観、価値観の人間離れ感がやっぱり大好きです。
本当にストーリーの構成が素晴らしくて、エイベンの使役の素顔が見たいというラベルの些細な好奇心を発端にエイベンの過去、リー様の過去、そしてラベルの王家としての力が明かされていくわけです。
これまたBLか?と聞かれると表面的には違う気がしてしまいますが根っこはBLなんですよね。リー様に母性を見出してしまってるしそもそもすべて王とリー様の関係があってのことだし、ラベルからリー様に向けられる愛情もきっと親子の愛情だけじゃなくて、もっとたくさんの種類があるように見えるし……。
と、いうのは私がBL好きだからだと思うので、BL好きではない人にとってはファンタジー作品のひとつとして読むこともできるレベルではあると思います。でもねぇーーーラブなんだよね!ずっと!これは私の意見なのでアレですけど、たくさんの人に読んでもらいたい作品であるのは間違いないです。本編が好きな人には外伝まで読んでほしいし、私はずっとこの世界観に浸っていたいです。