番外編を含む4巻まで読みました。獣人とか異種間の婚姻とか特殊な設定が多いので、テーマや壁もいくつかあるように思うし、その分考えさせられる事も多くて読み応えがありました。
楓の生まれと育ち、そして婚姻までの流れには、その立場に置かれた者にしか分からない苦しさがあると思います。嫁いだ先でも一苦労もふた苦労もありで、読んでいて悲しくなりました。でもそんな状況も夫婦漫才みたいなやり取りの中で、練の生育環境や心の傷、有能さなどを知るにつれて通じ合い信頼し合える仲になっていく様子にジーンときました。
どんな状況にあっても、楓みたいな明るさや強さ、向上心があれば道は開かれるんだなと私まで嬉しくなりました。種族が違うからこそ、相手の立場になって考えることや相手を尊重することの大切さも教えられた気がします。