成績優秀で超能力者でもあるクラスメイトと問題児の2人が仲良くなるお話。
超能力という一種変わったテーマですが、お互いに人から理解されずにいるジレンマがあるせいか、互いに理解者になっていく過程で心を通わせていく様子は、読んでいて微笑ましい展開でした。超能力者であることを理解し、力をコントロールしてでも世界を広げてあげようとする星子は、過保護に守ろうとするお父さんよりも日昂にとっては必要な存在だったと思うし、出会えて良かった相手だと思います。
本のタイトルは、日昂が超能力者であることを意味していると思いますが、該当のシーンはありません。また超能力も多岐に渡りすぎているせいで話が分かりにくくなってしまっている部分もあるので、もう少し該当の能力を絞ったほうが良かったのかなと思いました。BL展開はほぼなく、男同士の友情物語だと思ったほうがすんなりと読める作品です。