実はスクールカーストものは苦手なんですよね…お決まりの展開から始まりますが、雲の上の存在の月人様の過去や生い立ちが少しずつ明かされるたびに切なく、無自覚な心の傷の深さを考えてしまいました。天才だった故に大人達の矛盾や都合に早い段階で気付いて、でも自分は幼すぎてどうすることも出来ないって事も理解してしまうなんて不幸だな、と思いました。
とんでもない執着を見せた月人様ですが、最後まで『居なくなるかもしれない』という不安はなくならなかったように感じました。大好きだったおばあさま、絵本をくれたあの人、母親…何かの拍子に簡単になくなってしまうのが人間だからって刷り込まれちゃってるんだよね…きっと。あの箱庭は月人様の精神安定剤…結局なんだか哀しいな…と思ってしまった。
この2人は共依存だと私は思ってますが、いつか月人様の心が本当の意味で救われますように。その上で、2人がいつまでも、それこそおじいさんになるまで一緒に笑顔でいられますようにと願うばかりです。
それにしても、この年で実業家で相当なお金持ちって…羨ましいな(汗)
世界が違いすぎて、もはや異世界だわ(^^;