大学生兼読モと美容師兼読モのカップルのお話。前作「NEON」の続編ということですが、読み放題にはこちらのみなので、前作は未読。
とにかく全編通して感じるのは波野の多田への深い愛情。何をするにも多田が可愛い、多田を大事にしたいというのが優先で波野の一挙手一投足全てが多田への想いで出来ているというくらい好きが伝わってきます。そしてそれを隠そうとはせず、正直で誠実に対応する波野の思い切りの良さが心地良いです。二人ともがお互いに真っ直ぐでいられるというのは読んでいて心が洗われるようでした。
また、ものすごく綺麗な顔の多田と百面相の波野、ありえない程ピュアでワガママな多田と普通っぽくて優しさの塊の波野、こういった対象的な魅力がきちんと描かれているからこそ物語が面白いんだろうなと感じました。二人が一緒にいるからこそ成長出来る、スポットライトを浴びるように光っている多田との未来はランウェイを歩くように光り続けている。タイトルとの結びつきもとても綺麗で納得出来るものでした。
二人の出会いや付き合うまでの過程が知りたいし、前作は多田視点のお話ということなので、「NEON」もぜひ読んでみたいと思います。