Ω要素の少ない特殊なΩが、道端で拾ったヒモαに抱かれたことで、体質が変化していくお話。
Ω要素が少なく、普段はβのように生きてきた蒼。玲司の策略的な出会いや、いきなりの襲うようなえちには少々思うところがありますが、蒼の気持ちを考えると、これも一つの運命かなと感じました。
蒼は不完全なΩであることを、きっとどこかで出来損ないのダメなやつだと自己否定していたような気がします。だからこそ恋愛を諦めていたのかもしれません。でも、多少やり方は強引だったけれど、蒼に恋愛を教え、Ωとしての本能を呼び覚ました玲司との出会いは、蒼にとっては幸せへの道すじだったのかなと思いました。ほぼβから完全Ωへの変化は、環境だけでなく心身共に大変なこともあると思いますが、一人ではなく二人で一緒に頑張ろうというのが、非常に心強く感じました。年下ワンコの可愛さで許されると思わず、αとして蒼をもっと幸せにしてもらいたいと思います。