駆け出し作家の久世と、苦学生葛木の話。青井秋さん、大好き。本作は恐らく明治から大正にかけてのお話で、その時代の生活や文化が美しく描かれていて読んでてワクワク胸踊る。言葉遣いや服装や所作、風景、全てに目を奪われて、一コマ一コマじっくり堪能させてもらいました。ため息出るほど美しい…。小説の中に入り込んだよう。扉絵も美しいのだけど、全てのコマが全て美しい。ゆうづつって、夕方に輝く星、夕星なんだね。多分金星なんだよね。夜の帳が下りる頃、空の色が青から藍に変わる、そんな時にひときわ輝く金星。金星って、星言葉は、愛なんだよね。輝く星は、愛に溶ける。愛と藍も掛かってるのかな?素敵な題名だな。久世と葛木の、少しずつとけてゆく2人の気持ちをあらわすのにぴったりだね。