初読み作家さんだったんですがレビューが良かったので試しに購入。期待以上に良かった!オメガバースですがエロはかなり少なめ。発情期も理性で乗り切るなど、オメガバースならではの発情期の熱っぽさやドロドロした感じはないので、そういったオメガバースが好きな人には少し物足りないかもしれないですが、キュンと萌えがギュッと詰まった可愛らしいお話が好きな人にはハマるお話だと思います。
本作は表題作のみで全7話+描き下ろしで合計282ページ。αの辰次郎さんとΩの蓮のお話です。蓮が一途で可愛くて、αやΩの性差別を嫌い世捨て人のような生活をしていた辰次郎さんが絆されるのも頷けました。辰次郎さんが格好良くて優しくて、蓮と幸せになってくれて良かった。蓮がホワホワ可愛いポメラニアンのようなのに結構押しが強いのも良かったし、辰次郎さんとのやり取りもテンポが良いです。全体的には可愛くてほんわかした雰囲気ですが、辰次郎さんのツッコミなどクスッとできる部分と、ジーンとくる部分とキュンキュンする部分のバランスが良かったと思いました。エロの部分の絵がちょっと硬い気がしましたが、それを上回るキュンと萌えがあったので大満足で★5つです。