性癖ヤバめなオトコに狙われ…の感想・レビュー（ネタバレ非表示）｜漫画の感想・口コミも業界最大級！シーモアレビュー

ぶぶくらげさん

(女性/30代) 総レビュー数：1件

ドラマチックな関係性のうねりを楽しんで

ネタバレ

2025年8月3日

このレビューはネタバレを含みます▼ めくるめく変化し続ける、高間多と佑くんの関係性が本当に素晴らしいBL。最早芸術とか大河ドラマのレベルです。
物語は高間多主導による過激SMプレイからスタートします。先人たちのレビューを横目に「ｵ､ｵｳ……」と半ば挫けつつ読み進めた1巻。そしてやはり2巻、2巻からです。徐々に関係性が変化していく様がもう本当にドラマチック！！先にレビューされている方もいますが、私もその大きなうねりを堪能するため1巻から9巻までを定期的にガーッと読み返している読者の一人です。もはやこのうねりが性ヤバにおける快感の一つになっていると言っても過言じゃない、唯一無二の感覚です。また読み返すたび2人の言葉の端々や表情に新たな発見があり、何度も何度も楽しめます。bov先生による全方向ド画力(えぢから)の賜物なんですよね。ありがたやありがたや…。

誰かを好きになる理由なんてわからないように、性癖の由来もわからない。遺伝や生まれつきによるものかもしれないし、後天的なものによるものかもしれない。だけどわからないものはわからないままで、お互いが納得のいくところを探していく。それって人間関係そのもので、だからこそこの作品における(性癖ありきの)セッ◯スはすべて、佑くんと高間多の人間関係の変遷そのものなのでしょう。
高間多のような一方的にぶつけたり与えたりする愛情表現から、お互いに気持ちが良いところ、嬉しいと思うことを探し合う事ができるようになる。そういった愛情の受け渡しが、佑くんの真っ直ぐで隔たりのない(とはいえ快楽に流されがちではありますが)叱咤を介し、次第に2人の日常生活にも反映されていく。その過程が本当に本当にドラマチックなんだよなあと思っています(2回目)。たくさんたくさん考えさせられた、素晴らしい作品です。

そして新シリーズ突入です！！ありがたや！！
大事な人たちへのカミングアウトのタイミングだったり、高間多父との関係性だったり、タツ兄との距離感だったり、様々な展開が散りばめられておりも〜〜おらワクワクすっゾ！！個人的にはラブラブ温泉旅行回(リベンジ)を期待しております…うへへ…
これからも性ヤバワールドの繁栄を心よりお祈り申し上げております。長乱文失礼いたしました。

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