何度も言いますがオメガバース、苦手なんです。
αの選民意識、Ωへの差別、妊娠…いろいろ好きじゃないので、オメガバースは滅多に読まないのですが。
圧倒される画力、パズルが嵌っていくように解き明かされるオメガバースの謎、とまどいながらも激しく交わされる性愛と懊悩…。
シリアスな部分と軽い部分の配分が絶妙で、とても読みやすいけれど、がっつり。エロというか色気がすごい…まさに官能的。
クライマックスの喬くんの言葉にはほんとに鳥肌がたちました。
オメガバースをこれほど端的に表した言葉、ないかもしれません。ちょっと自分の中でオメガバ観が変わったかも。
わかってはいたけれど、今年の賞レースに間違いなく入ってくる、すごい作品でした。お見事。
----2022.2.6 追記----
やはり作品賞でノミネートされましたね。おめでとうございます!