父親に愛されたくて、認められたくて、恐ろしくて、屈折しまくったファザコンおじさん。本当は赤ちゃんみたいにヨシヨシ甘やかされて、ふわふわ大事にされたいおじさん(受け)がドS気取りで調教してたのかと思うと、笑ってしまうな。この二人がハピエンできたのは、全て攻めくんのおかげ。彼のメンタルが強くたくましく真っ直ぐで決して折れなかったおかげ。お父さんに叱られたくらいで折れて、自身の性向すら歪めてしまったおじさんからしたら、眩しい存在でしょうね。認めないだろうけど(笑)。とても人間みあふれて可愛げのあるろくでなしなおじさんと、真っ直ぐすぎる青年の素敵なお話でした。後世に語り継ぎたい名作。ちなみに、こちらはスピンオフなのですが、スピン元作品は未読でも楽しく読めましたし、不自由はありませんでした。スピン元が苦手でためらってる人も今作だけ安心して読んでください。