ちぃ一筋どころか、ちぃしか見てない、そんな義弟・浬がじっくりじわじわ確実に兄・千歳を囲って愛でて引きずり込むお話。ですが、暗い展開はほぼないです。浬の友達はお察し見守りで、千歳の周りは浬の牽制で碌に関わることも出来ず、兄弟としての気持ちを巧みを利用し千歳を囲い込んでしまうさすが模試1位…勉強だけじゃなくそんなところまで賢い……。
心を閉ざしてる天才を癒やし、いつしか依存させるのはいつだって優しい無垢で無邪気な者……開花した天才に気付かぬうちに侵食される心とカラダ……悩みや不安すらも飲み込まれふたりだけの世界へ……。ちょっと壮大に言い過ぎた感は否めないけど、イヤな気持ちにならないどころか共依存!義兄弟!ひゅーひゅー!で高まる読後感です。