故郷の日本を離れ、フィンランドの厳しい大自然の中にある一軒の古いホテルを舞台に孤独な少年が癒され、成長していく物語。
このホテルの支配人と調理人の2人の老紳士は、行き倒れていた訳ありの少年を受入れ、温かく、時には厳しく彼を見守り、居場所を与えます。
本屋で見かけてずっと気になっていた作品。
SALEになっていたのをいいことに6巻まで購入して夢中になって一気に読んでしまいました。
舞台となるホテルのあるラップランド地方は北極圏の限界線より北に位置しているから本当に極寒の地なので、作中にもあったように生きるために学び、互いに助け合わなくては冬は越せない環境。
だからこそ人は温かく、優しく、厳しくあるのでしょうね。
出会いの中で孤独を癒され、前に進もうとする主人公をめぐる優しい物語に胸がじーんとして思わず涙腺が緩みました。
物語だけでなく、絵の方もとても素敵で大好きな作品です。