試し読みを読んで、日本古来の神とか生贄とか因習・慣習・宗教的な何か…仄暗い、心身共に痛々しい描写もあるようなお話かと思いましたが、大分イメージとは違う内容でした。良い意味でも悪い意味でも↑最初のイメージと似た点はありつつ、ルカが絡むことで最終的には明るく前向きな展開になる所がポイントだと思います。もう一つ最大のポイントとして、こちら「オメガバース」ということ。試し読みでは分からなかったけど、読み進めていくと分かります。なので、苦手な方はご注意ください⚠逆に好きな方には新鮮で素晴らしい作品に感じると思います。読書数が増えるにつれて「もう真新しい作品には会えないだろう」と思っていたのに、ここへ来て斬新な設定・ストーリーに出逢えて嬉しい限りです。
神々と人との関わりだけでも面白く、神々それぞれに成り立ちや誕生・特性までも違っていたり、オメガバースについても黎明期という謎な部分が多い時代設定で、どちらかだけでも面白みがあると思うのに、合わさってますから読み応えも十分でした。神として人として傷つきながらも成長し、愛を育む二人の変化も大きな見どころです。
『愛日と花嫁◯吉日セミカラー』は、2巻の始めに白黒で同じものが入っています。カラーにこだわりがなければ、こちらも重複購入にご注意下さい⚠
絵は、クロはかっこよくルカは可愛く、とても綺麗で好みでした。特にクロが時々見せるマジ顔が正面も横顔も本当に美麗で見惚れてしまいました。絵もストーリーも高いレベルをお求めの方にオススメです。