凄くいい作品なのに、試し読みで少し損してるかなと思います。私がそうだったんですが、1巻の試し読み部分は読者の気を引くには十分で「面白そう」と思うんですが、2巻の試し読み部分はテオの話だから試し読みだけでは話が繋がらなくて購入を躊躇ってしまうんですよね。そうやって何度か流した後に「でもやっぱり評価が高いし、島でよく名前を聞くからオススメなんだろうか」と思いつつ遂に購入しました。試し読みだけでは繋がらなかった事も、通して読めば(当然ですが)よく分かったし、テオの過去を知るには必要なパートでした。全体的に大人の雰囲気でカッコいいのに、出逢いやノリは程よく軽い、その絶妙な加減が読む方には快適でした。生吹の肌の色が濃い理由とか、加瀬さんのその後とか知りたい事はまだまだあるし、もちろん2人のその後も気になるので続巻を読みたいです。