同棲中のCPに起こる、大事な将来を決めたある一日描いたお話。
母の死後、自分が妾腹の子であることを知り、祖父と暮らしていたチカ。同じように、手をかけてもらえない母の元を離れ、定時制高校に通いながら働くハル。祖父の家のリフォームがきっかけで出会った二人の優しい日々が描かれています。
プロポーズを決心したその日に盲腸で倒れたチカの元に、ハルが駆けつけても家族ではないので何も教えてもらえません。BLあるあるではありますが、焦りと切なさが伝わります。プロポーズをしようとしていた決心に、籍を入れるという新たな決心が加わった大事な一日。二人が一番近くで一緒にいる為に、前向きな選択をしたこの日を垣間見られて良かったです。苦労があっても前向きに生きる、とても優しい二人のお話です。