134ページ。
表題作は前後編、前編が24ページで後編が描き下ろしの56ページ。誘拐犯の名前が「悠海(ゆうかい)」ってw はるみとかに読み方を変えてぼかす気も全く無いまんまどストレートのネーミングがww この作者さんらしくてとても素敵。
前編だけを読み切りとして見た場合の完成度が高いです。
人生行き詰まってるダメ男と、誘拐監/禁された少年。どちらが囚われているのか曖昧な檻の中、そこには世間からは歪と言われるに違いないけれども確かに幸せがあって、それを一秒一瞬でも延ばしたいという切なさに心を抉られます。
後編で帯文及び作品内容文の「立場逆転」展開になるんですが、二人の気持ちの描き方はさすがの良さがあるものの、後から足された印象が拭えません。とか言って、最初から後編まで含んだ構想だったらめちゃ恥ずかしいんですが、それでも短篇読み切り好きの私は前編の終わり方が好きなんじゃ……!
同録は、幼馴染の先輩後輩。先輩がなかなかのクズで、バズるために後輩を犠牲にして変態動画作りって……まあおかしな展開ではありますけど長いこと一緒にいる幼馴染なんで、見せられたこちらの気持ちとしては「ハッピーエンドで草」これに勝る表現は無いですね。ところで先輩のネーミングは下衆野郎からの連想で外郎なんでしょうか。
最後に『青少年流』シリーズのショート。いろいろとひっどいなw というオマケ漫画。