設定だけ見ると鴇ちゃんは苦労人なのに、全くスレていず、ひねこびたところもない。
自分だけが犠牲になったとか損したとかのマイナス感情もない。聖人みたいに出来た人。
一人暮らしをしているのも家族を慮っているようで泣けてくる。
そんな鴇ちゃんが遅れてきた青春をこれから思う存分楽しんで欲しいと願わずにはいられない。
暮田先生の作品には、捻り(?)を効かせたキャラクターが多数存在する。
そんなに背負わせなくても良いのでは思うほど業を背負っているので、鴇ちゃんがこれだけで済んでいると判断すべきかもしれない。
ゆっくりでいいので、この恋を育てていって欲しい。読んでいる人にも優しい恋物語になって欲しい。