色んな意味でハードル上げ過ぎて避けていた作品です。本作に限らず重い作品が今しんどくて意図的に避けているんですが、すごく勿体無いことしていたと後悔しています。
本作はシンプルにフラットな目で見るとBL界隈で擦られ過ぎた設定、ワル×優等生ですよね。物語が進む中で増えていくお仲間?もモブの女の子達も(斬られ役を除いて)総じて皆良いキャラ。キャラ設定とバックボーンがしっかり詰められていて濃いので説得力があります。
内容全然違うのですが、何故か平成の伝説の問題ドラマ「リップスティック」を連想してしまい読んでいる途中レ〇ッカのフレ〇ズがずっと頭の中でBGMで流れていました。(若い方知らないですよね、ごめんなさい)
最近の「新人」作家様方のデビューコミックスのクオリティときたらすごいですよね。新人と言っても、同人作家歴が長くて固定ファンが付いている伝説の神オブ神壁サーさんが数多ある出版社から満を持して商業デビューのパターンだと思いますが。煽り文句の大層さも担当様の期待があるからこそですし。商業化でむやみやたらと消費されることなく描きたいものを描き続けていただきたいな、とメジャーデビューしたインディーズバンドの古参バンギャのような心境です。