ゴミ屋敷で暮らすタートルが似合う美人系の鎌倉と、ピタッとしたTシャツを着こなすおせっかい隣人の荒井のお話。
好みの絵柄だったのと、どんなゴミが出てくるのかと気になって(良いものが見れました)購入したのだが…想定外に心温まる良いストーリーに興奮が止まらない。
夜や闇の描写がとても上手く、このままこのゴミの山に沈んだままなのか?と思いきや、ゴミが1つ消えるごとに2人の気持ちが前向きになり、新しいものが芽生え、未来へと向かっていく。
紹介文では救済を謳っているが、それだけではない。
気になる者同士が意識しだしてから、溢れる感情が爆発してしまうまでのゴールデンタイムの描き方が堪らん。
丁寧だが、ラストに向けて高ぶらせる展開がとても素晴らしく、思わず拍手してしまった。
先生のスッとしたラインの絵、特に目が印象的でとても好みなのだが、髪型もいい。
荒井くんの爆発したような髪型はモフモフの大型犬を感じさせるし、鎌倉の黒髪は本当にツヤツヤしていて綺麗。
こちらが先生の初単行本らしいが、とても良かったのでこれからも応援したい。