ラムスプリンガ→ジーンのシリーズを永遠の神作品と崇めるわたくしとしましては(このシリーズ読んでない方はBL人生損してるから今すぐ秒で買って読んで)、ストーリーテラー吾妻神の描かれるシリアス寄りの新作品供給は、完結を見届けるまで生きる糧以外の何ものでもないです、ありがとう、世界。
干潮の時だけ陸続きになる小さな灯台へ訪ねてくるのは月一回の配達人のみ、猫1匹と共に孤独に暮らす灯台守のエヴァンは嵐の夜に流れ着いた小舟に乗っていたかもめの子を助ける。一晩経つとかもめの子は、かもめの羽をもつ男の子のような外見になった。ルネと名付けて育ててみれば、45日間で成鳥になるというかもめと同じように急激に青年になっていく一方で、白髪で年寄りの外見だったエヴァンは、なぜか急激に若返っていき、、、という始まり。
そば粉のガレットが出てきて(美味しそう)、フランスの離島っぽい、空が高く海は広く美しすぎ素敵すぎな世界観、いきいきとして作中に生きて飛び跳ねてる登場人物たち、これからどうなるの?!っていう引きで1巻終わってる。たくさん伏線が描かれてるのはわかるんだけど、お話の行き先は全くわからない、さすがだと唸らざるを得ない。ひとつだけわかってることがある、作者さんも言ってる。これはBLだってこと!1巻は成長編で2巻から恋愛編に入る、らしいよ。正座待機。
フォローしてるレビュアーさんも激推しで、ちる◯るの作者さんコメントにもありましたが、全4巻予定とのこと。1年に1冊として完結まで少なくともあと3年は私も健康に留意しよう、そして作者さんの益々のご健勝を祈ろう。