『あっくんとまーくん』本編後のお付き合い編のお話です。本編では(こちらも最初の方は)デッサンのようなやや粗めの筆致が少し気になりましたけど、内容の面白さに相殺されて楽しく読めました。話が新しくなるほど絵も綺麗になっていったので読みやすかったです。耳と尻尾の生えた亜蘭やデフォルメされた絵は特に可愛いかったです。
あの荒くれ者の亜蘭が、まるで崇拝するように政宗のために動き回る姿に想いの強さとか本気度が感じられて…政宗は幸せ者だなと思ったし、二人でいれば最強であらゆる困難を乗り越えられるはずと信じられる気がしました。
犬(亜蘭)と飼い主(政宗)みたいな二人とくれば、大体駄犬がパターンですけど、亜蘭は賢くないだけで飼い主想いの忠犬みたいで可愛いかったです。ほのぼのともほっこりとも微妙に違う、現実的な面も見せられるけど、なんか優しい気持ちになれる作品です。