なんでしょう……。
はっきりしたカラーがなく、
全編セピア色の物語……。
こんなこと現代に生きてる私は
経験なんてしたこともないのに、
なぜか郷愁を煽られる。
途中で一度、そして読み終わって、泣きました。
何で、何の、涙なのか、分からないし、
分からなくていいのかもしれない。
強いものに支配され、
搾取され、
そこから自由になりたいなら
死ぬ覚悟もいる。
強く生きていく術を自分で身につけていかなくてはならない。
軟弱な私は
こんな時代に生まれなくてよかった
としか言えない。
他のレビューにもあるように、
日本映画として作ってもらいたいほど。
このようなお話は特殊で珍しいものなんかじゃなく、
当時の日本には当たり前にあったのだろうから。
読んだ後も
まだ胸が震えてる。