「犬も歩けば」シリーズは好き、「K先生」シリーズは好みじゃないです。夏水先生のサラリーマンものは読んだことなかったので購入してみました。
サラリーマンで同期の2人。
少し卑屈で内気気味だけど気は強い葉月と、モテメン渡辺。葉月がゲイだとわかってキスする渡辺。
少し強引だけど優しい渡辺にどんどん惹かれていく葉月。渡辺も遊ぶのをやめて葉月にべったりになるのだけど。。渡辺と深い付き合いになった頃、なぜか渡辺は逃げるようにまた遊びはじめる。
渡辺には高校生のときの苦い思い出があり、葉月と重ねてある人のことを見ていた。その事への後ろめたさから心にもないことを言ってしまい、それが葉月の耳に入ってしまう。それからは、葉月は渡辺と距離を置くようになるのですが、葉月の芯の強さがみえるセリフがあり泣けます。
そこから渡辺が過去をきちんと終わらせ、葉月もゲイであることで家族と距離をおいたことなどを乗り越えて、お互い人として成長していきます。
懺悔して告白してあっさりと元さやに戻る訳ではなく、時間をかけてゆっくりと関係を修復していきます。
もちろん最後はハピハピエンです。
無理やりな想定外の出来事もなく、キャラを生かした作品作りがしてあり大変良質な作品です。
アーモンドを七粒、の意味もかわいくて良かったです。