MUNDANE HURT【イラスト入り】
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MUNDANE HURT【イラスト入り】

木原音瀬/井戸ぎほう

これで「ふつう」の痛みはさすが。

ネタバレ
2024年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説。これはすごい木原先生、よく書けるね、こんなの。万人にオススメは全くできないが木原読者には読んでもらいたい。鬼 畜な奴を書かせたら天下一品(褒めてます)の先生の名に恥じないほんと嫌な奴がメインで、高校時代に酷いことを同級生にして、その後転落してくの、どこまでも。
Mundane は「ありふれた、ふつうの」っていう意味だけど、いや、私にはかなり痛かったぞ。
そいでようやく自分のした事に後悔、、、したのかしてないのかわからないが、そのクズは、逆転人生でかつて見下していて今は弁護士になった元同級生にすがりつき捨てられて終わり。いいのか、これで。で、木原先生の作品自己評価でも「ふつう」だもんね〜。さすが。
他の方のレビューで同人誌雑誌でこの後が書かれてると知って即刻検索したら、出てましたよ〜、作品同名の総集編。作品同名で、今なら買えますよ、皆さん。噂によるとハピエンで終わるらしいんですけど、あの本編ラストからものすごい力技が使われてるのか、どうやったらハピエンまで持ってくのか興味あるわ〜。

追記) 完結編同人誌(紙書籍)、万難を排して読みました。うわ。これは〜読まないとダメなやつだ〜。まだ電子化されてないんだけど、本編読んだひと、必読ですよ。徹夜で読んだけど、ありがたかった。。。これが書かれて。最後もらい泣きしそうになっちゃったよ。
本編あれで終わってて、(高校時代が1幕、鬼ちくが堕ちてく再会編が2幕、ボロボロになって捨てられて本編終了なので、更生編で第3幕かな) 同人誌がクズ更生ハピエン、これでようやく作者さん自己作品評価の「ふつう」のランクになるのが納得。
力技、、ほどでもなかったですよ。あり得る展開でクズを救っていくの。救う、、ってわけでもないか。あそこまで裏切られたから、突き放しながらも離れられない、でも信じられないっていう、彼の心情を第三者からも書かれてる。本編ではクズ視点だから緊迫しすぎてたところも、同人誌続編では第三者視点で良い緩衝材、こういうふうに見えてるのね〜って少しニヤニヤしちゃったり。
うーん、この続編完結編が読まれないのはもったいないな。。商業電子化するべきよ。もしくは完結編含めての新装版発売してほしいわ。
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