何度読んでも懐かしい痛みが新鮮





2024年11月10日
読み終えて暫く経っても、ふと思い出しては初恋の持つ凶暴性のようなものについて考える。タイトル秀逸すぎませんか。誰も悪くないのにむりやり蓋をして押さえ込んだ初恋。騙し騙し生活していても、再会してしまえば脆くも蓋は外れ暴れ出す。大人になって過去のそれに牙をむかれる二人を、内面をじっくりと感じ取れるほどまで丁寧に描かれています。視線ひとつ間ひとつが印象深く、なんでこんな風に表現できるんだろう。読んでいてかなり気持ちが盛り上がります。先生の描く受けさんはほんと沼です。

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