愛しものに蓋
」のレビュー

愛しものに蓋

ヲリコリコ

愛と官能と心の鎖

2025年2月4日
新刊作家買い。
明るくて格好いいクラスの人気者・眞白と、眞白のクラスに転入してきた転校生、時鷹の物語――。

序盤から主人公の背景が謎に包まれているのですが、彼の過去が次第に明かされてゆく中盤からがすごかった。

最初のピュアな印象と違って、かなりエチシーンが出てきます。
色々巧いな~と思いながら読んでいたのですが、最終盤、クライマックスのエチシーンがすごく素敵だった。
魂と魂が触れ合うような。二つの魂が重なり混ざり合うような――。

彼の心をがんじがらめに縛っていた心の鎖。
その鎖を断ち切り、解き放ったものの深さに胸が熱くなった。

この作品は来年のBLアワードに来ると思う。きっと来ると思う。BLの良さがこれでもかっていうくらい詰め込まれた作品。
ネタバレなしで、とにかく読んでみてほしい。
優しくて深くて胸にしみる物語。
この作品、ものすごく好き。
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