ホストと社畜
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ホストと社畜

河尻みつる

BLではないけれど。

ネタバレ
2025年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 男二人の絵面を目にして、即買いしたはいいけれど、、、あれぇ? BLじゃあ無いの? えーっ! まったく、男二人を見れば、BL!と直結する腐女子の腐眼。 ところが、読んでみたら、これが面白い!人の縁とは面白いもので、袖振り合うも多生の縁的な物語。 それもホストとリーマンの、接点の薄い二人の、牛丼店での、ほんのひと時の出会い。片や出勤前の朝。 片や夜の仕事終わりの朝。 そんな二人が、いつしか共通の趣味や身近な出来事、悩みを言い合ったりして。 それでも互いのテリトリー侵すことなく、この間隔の空気感が良いあんばいなんです。 BLでは無い以上、この絶妙で微妙な関係をずっと保っていって欲しい。 バスや電車で、あっ、この人が又、乗っている。 又、一緒になった的な、見知らぬ他人の中での安心感。 何だか、レビュアー様達との関係にも似て。 顔も知らぬレビュアー様達同様、共通の趣向で響き合い、お気にの作品を勧めたり勧められたりの、ひと時のタッチ。 何処かの書店のマンガコーナーで出会っているやも知れぬ。 牛丼店では無いけれど、シーモアという24時間営業の場で知り合ったレビュアー様達とのご縁を、これからも大切にしたいと再認識させてくれた作品でした。
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