このレビューはネタバレを含みます▼
サーフショップが開く海の家。
ウクレレ片手の店長カイリ、下の名前(ダイゴロー)で呼ぶと怒るスミちゃん、よく働く夏季限定学生バイトのジュード(柔道部)。三人三様、それぞれが魅力的な、とても雰囲気のある素敵な短編。
居場所を見失った若いジュードに、カイリの言葉はいつでも温かい。この人の言葉をもっと聞きたい。海を背景に見る二人の背中と、流れる音楽に、何とも言えない味わいがある。ハッとした終わり方とタイトルがカッコよくて、心を掴まれたまま終わってしまった。とても心地の良い未練。