アタリ
」のレビュー

アタリ

琥狗ハヤテ

その三つ目を通して。

2025年5月6日
女性ジャンル。優しくて悲しい、不思議なお話。

現(うつつ)の理(ことわり)を探す守り神(なんか頭巾被っててかわいい)と、彼らを生みだすアタリと呼ばれる三つ目が、現の心を見るために現世へ降り立つ。

それぞれの生を歩む人間たちの心が痛む瞬間、見えないはずのアタリの言葉が彼らの何かに後押しをする。

サラッと読めますが、後味がとてもしっとり。あとがきもとても良かった。派生先だという作品は未読でしたが、それでもとても良かった。

追記。2巻買いました。人の心は矛盾していて、永遠に定まることがないのなら。アタリのような存在になりたいし、傍にいて欲しい。次巻も楽しみにしています。
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