スロウモーニング
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スロウモーニング

カジス

卒業したその向こうに待ってたお話

ネタバレ
2025年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。神本棚行き。この作品の1話中の回想として、地元に残る親友に好きと一方的に言ってストックという花束を卒業式の帰り道で渡して別れるシーンが数年前に作者さんのXにあげられてて、Xを見た時からずーっと続きが読みたかった〜。連載になった時は嬉しくて、単行本発売楽しみにしてました。

そしたら、xでみた高校卒業シーンは萌えちらかしてたのに、上京後に偶然アパートの隣同士で再会してからがメインのこのお話は少しビターだった。
告白されて自分の気持ちも言えなかった卒業後の進路は、夏っちゃんは地元の大学進学、その後上京して広告代理店の営業で毎日激務。その一方、壱成はすぐに上京して、生活していくためにたくさんバイトもして好きな音楽を仕事にしたいとずっと努力してた。でも理不尽な仕事に疲れたなっちゃんには、毎日ヘラヘラ楽しそうにしてるようにみえる壱成が羨ましくて感情的になってあたってしまう。。この感覚、リアルでもあるよね〜としか言えない。誰もが今見えてることでジャッジしがちになるけど、ほんとは裏で苦労してること多いのよね。
すれ違いもあるけど6年間思い続けてたふたりだから仲直りも上手で、そこからの初めてのエチへの流れもとってもスムーズ、、かと思ったら足が出てちょっと笑った。あのアングルなかなかないよね。

ところで、ビジュアルについてなんですけど、高校生の時の攻めくんの短髪外見はあれでいいんですよ。おぼこい感じがして。ところが就職してリーマンになってもあまり外見変わらないのが、ちょっとだけ不満かな。。受けくんは高校生のままでぜんぜん大丈夫。カジス先生は受けくんを魅力的に描くのほんと上手ね。私も受け重視派なので壱成は好みだったわ〜
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