フロム・グリーンキッチン
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フロム・グリーンキッチン

上田アキ

二人の出会いはお惣菜売り場

ネタバレ
2025年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主役の二人が出会う場所がスーパーのお惣菜売り場!?という珍しい設定の作品。
自分自身が(おつとめ品を求めて)お惣菜コーナー徘徊するのが大好きなこともあり、興味が湧いて手に取ってみました。

スーパーでお惣菜を作っている晃太郎。常連客のサラリーマン・渡が買い求めているものは、実は全て彼が調理した商品。どうも晃太郎のお惣菜がお気に入りらしい。
ある日、大好物が売り切れてしまい涙目の渡。諦めきれない彼が思わず従業員の晃太郎へ声をかけたことにより、二人に接点ができます。

まず晃太郎のクールな雰囲気とそのイケメンさに心を掴まれました。冒頭から女の子にモテてますが、容姿が良い上に料理上手なんだから当たり前ですね。
売り場にやって来るお客さんのこともよく見ているシゴデキでもある彼。その中で、自分作のお惣菜ばかり買っていく渡が目に留まることに。
対する渡は感情が表情に出てしまうなど、ちょっと子供っぽいところも。ですが素直で裏表がない性格が堪らなく可愛い。
この二人が織り成す、食べたくなってしまうお惣菜テロ+大人同士の落ち着いた恋愛のお話です。

二人が仲良くなるきっかけが晃太郎作のお惣菜という、ちょっと変わっていて面白いストーリー。
晃太郎の料理が大好きな渡、そして渡に手料理を食べてもらいたい晃太郎。これはもうベストCPです。
絵柄も大人の男性の色気(主に晃太郎の)が感じられてとても好み。しかも作中の料理はどれも美味しそう。最初から最後まで文句なしに幸福感に浸れる作品でした。
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