秒速5センチメートル
」のレビュー

秒速5センチメートル

新海誠/清家雪子

行き止まりの距離

ネタバレ
2025年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻を読んで、親の都合で二人の距離が遠くなり離れたくなくても、まだ子供だからと何もできない歯痒さが切なくてずっと苦しかった。携帯がない時代で連絡手段としての手紙のやりとりにはキュンとしますねぇ…会いたい気持ちいっぱいの遠野に私は早く早くお願い!と焦る気持ちになり、二人の純愛にキュンとして涙が出ました。
2巻を読んで、平行な距離のまま少しずつ大人になってゆく二人に、ん?何で?と段々イライラさせられた。でも遠野の態度や孤独感や後悔が辛くて、逆に明里の前向きな強さは爽快な気持ちになりました。
作者が求める心の距離は複雑な気持ちにさせるし、心理描写が本当に凄い…遠距離の大変さをリアルに感じさせられました。
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