坊主かわいや袈裟までいとし
」のレビュー

坊主かわいや袈裟までいとし

本間アキラ

尊い…!

ネタバレ
2025年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ピックアップで表示された作品。僧侶が主役のBL作品は他にもお見かけしたことがありますが、手に取るのはこちらが初めて。ですが改めて考えてみたら、ある意味僧侶とBL(男色)って遥か昔から密接な関係なんですよね。
私は寺社巡り大好き+仏教・僧侶がテーマの(BLではない)作品もいくつか読んだことがあるので、興味を惹かれて拝読しました。
少年時代、修行に訪れた道場で仲良くなった大円と弥六。ともに寺の跡継ぎの二人が、大人になってからまさかの場所で再会を果たします。

何てキュンとする、そして尊いお話なのでしょう…。大円と弥六を見ていると、常に“尊”の字が頭の中を駆け巡ってる感じでした。
と言うか、主役二人も良いのだけれど、私は彼らを差し置いて初登場時から大円の父・照蔵に釘付け。ミドルエイジは大好物。
単にストーリーの都合上登場しただけかと思っていた父。まさか彼の過去が描かれるなんて思いもよらず、「おぉっ!」と声が出た。しかもメインCPと並行する重要度とは。驚き…!

好みの要素が多く、物語としても読みごたえある作品でした。
ただ、大円についてだけ…。私ショタが苦手なので、彼がどう贔屓目に見ても完全に小学生の外見なのが引っかかった。
やたらと小柄だし、一人だけデフォルメ絵みたいでだいぶ違和感がありました。一応成人男性なんだから、もっともっと大人っぽく描いてもよかったんではないかな?弥六と並ぶと完全に“おにいちゃんとおとうと”状態だったのが何とも…。
仮にですが…。少年時代可愛かった大円が、成長して妖艶な美僧に…とかだったら、おそらく星5付けてたと思います。
いつまで経っても12歳の頃の外見のまま、全く変化ナシなのが個人的には残念だった…。
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