うどんの女
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うどんの女

えすとえむ

何うどんがお好きですか?

ネタバレ
2025年8月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ だいぶ前に別サイトさんでお見かけし、タイトルからして「シュール😲」と興味を惹かれた思い出。
そちらでは無料分しか目を通さなかったのですが、シーモアさんにもあったのでこの機会に手に取りました。
ただ2巻からは別カップルのお話になっているようなので、1巻キャラに思い入れが強い私は今のところ1巻のみの拝読です。

1エピソードの内容に必ずうどんが織り交ぜられたお話になっています。なぜうどんなのか…ということは深く気にしてはいけません。そういう物語なのです…(笑)。

大学の学食(うどんコーナー)で働くバツイチの村田チカ。そんな中、毎回うどんばかりを頼む学生・木野のことがだんだんと気になり始めます…。

何と言ってもこの作品はモノローグが秀逸。その中でも私がふと反応してしまったのが、学食に訪れた木野が、いつものうどん(チカのところ)に行くかと思いきやまさかのA定食に!?…の場面。
別に木野とはどういった関係でもないのに、“一方的にフラれたような…”という感覚にちょっとだけわかりみがありました😅
そんな二人の心理描写(お互いに関する妄想)がシュールで面白く、静かに笑えます。爆笑ではなく、“フッと吹き出してしまうような笑い”ですね。
噛み合いそうで毎回噛み合わない。くっつきそうでなかなかくっつかない。それが私好みでもありました。
また決して突拍子のない設定ではなく、もしかしたら実際有り得るかも…と思えてしまうリアリティさが良い。
うどんが二人を結びつけるラブコメディ。唯一無二の世界観でした。

ちなみに私はうどんの中では武蔵野うどんが大好物です😋
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