それは僕の愛じゃない
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それは僕の愛じゃない

深井結己

しがみつく恋

2025年9月13日
一総と総太は一卵性双生児。
兄の一総は、弟のふりをして一夜限りの相手に別れ話をしに行くことに。
待ち合わせ場所に行ってみると、そこには自分がずっと恋焦がれていた作家・嗣原がいた――。

初出は2009年。絵も修正も昔懐かしい感じ…。
でも物語は今読んでも古さを感じなかった。

この人が欲しい――
狂おしいほどの恋情に突き動かされ、弟のフリをして付き合い始めてしまうけど、その苦しさと切なさ……だけの物語ではないところが面白かった。
後半のたたみかけるような展開が見事。こ、こうくるか~!

他に短編が2編入ってます。「ウソツキの秘密」も良かった。萌えました。

ストーリー重視の人におススメ。
この作品を読む前に『その唇に夜の露』も読んだのですが、こちらも面白かった。こちらはちょいヘビーテイスト。
両作品ともストーリーがしっかりしていて、作家買い決定。
15日まで半額セール中です。
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