あたらよのほし
」のレビュー

あたらよのほし

灰音

妖しい情報屋とワンコ系警察官👮

ネタバレ
2025年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 明治時代+警察官、自分にとって何とも魅惑的なワードに誘われ手に取った作品です。
主人公は巡査の鷹森星次郎。巷を騒がせている殺人事件を捜査中であるも、依然として何の手掛かりもない。そんな中、先輩警察官から“謎の情報屋”の噂を聞き…。

ストーリーは推理物のような幕開けで、ミステリーも大好きな私は早速興味津々。
子爵令嬢までが被害者となった連続殺人、解決の糸口さえ見えない事件に何とか手掛かりを。ただの噂でしかない“情報屋”に、藁にもすがる思いで接触を図る星次郎。そこに現れたのが、吉原遊廓に暮らす男・清助です。

情報と引き換えの報酬は途方もなく、払えないなら自分に身体を売れと清助。
対する星次郎、そんな突拍子のない条件は当然突っぱねるのかと思いきや、葛藤しつつも受け入れようと…。
何だとぉ~😲切羽詰まってるからって、いくらなんでもチョロすぎじゃないかい!?
バカ正直なワンコ系巡査(受け)😆可愛いけれどちょっと素直すぎて、今後もワルい人に言いくるめられちゃいそうで何だか心配。仮にも警察官なのに…。
そして清助は遊廓の男なだけあって海千山千、星次郎の一枚も二枚も上手を行きます。そんな彼に話の矛盾を突かれて困り顔の星次郎も可愛いのです。まさにワンコです(二度目)。

主役二人の関係の行方も気になりますが、ミステリー好きとしては作中の事件がどう展開していくのかも楽しみの一つ。
またキャラのビジュアルについては、黒髪短髪+警官の星次郎はドンピシャ。生真面目な性格もたいへん良いです。逆に、清助のような捉えどころのない優男は好みから外れてるんだよなぁ、ちょっと残念(好きな方すみません…)。

全体的な評価は、これからの期待も込めて星4つにさせていただきました。
いいねしたユーザ23人
レビューをシェアしよう!