拈華を待っていた 【電子限定特典付き】
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拈華を待っていた 【電子限定特典付き】

吾瀬わぎもこ

これ程色気のあるお坊さま…コマル

ネタバレ
2025年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトル拈華から蓮の花が美しい仏教の世界を感じて、楽しみと読み始めたら…鼻血が出そうな色気。いやいやお坊さまその様な…とひとりツッコミ。年下田鍋さんの真面目な人柄に、ダメですよそんな素直にお坊さまの言葉を受けとめてはと。突き放す様な言葉を言いながら…あぁ気をつけてーーと思えば思う程お坊さまの艶は増し(足袋がエロい!)
今日は伽羅の匂いが強いのでしょうか…とか。違う時はそこに汗の匂いも少し…とか。もう読みながら脳内で同時解説のエトセトラが膨らんで。女性との関係の所では、女性の胸の柔らかさも知っているのかと。ほら、こういうお坊さまをほらほら、とその言葉を思い出せないで読んでいたら、最後に田鍋さんが言ってくれてました。生臭坊主と(うんうん頷いてしまった)

出家するに当たりそれなりに死というものも学び、接してきたのだろうと思いますが、長い片想いの相手の突然の死を前にはひとりの人間なんだろうなと。どうにもならない気持ちの処理と昇華がこの物語なのかなと思いましたが、それがまさかこんなに艶やかだなんて。いやぁ、こんなお坊さんいたら困っちゃうなと。誰も困らないのは分かってるんだけど困ってしまう私。唯真のそれまでの儚さは溢れんばかりの愛されてます艶感になるのかなと。そんな読了感でした。作者が描く臀部から脚が好きです。
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